ダイオキシン問題があっても母乳は大事な栄養源です
母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養源ですが、最近は母乳に含まれるダイオキシンの濃度が高いことが問題になり、赤ちゃんへの影響が心配されています。しかし、母乳は栄養の組成が理想的であり、さまざまな免疫物質が含まれている利点があります。また、母乳を飲むのは生後1年と短期間です。こうしたことから、現時点では従来どおり、母乳育児がすすめられています。
ミルクアレルギーの赤ちゃんにも安心の粉ミルクがあります
粉ミルクや牛乳などを飲むと、下痢や湿疹などを起こすアレルギー体質の赤ちゃんがいます。その場合は、病院で医師に相談のうえ、ミルクアレルギー用の特殊な粉ミルクを使用します。
この粉ミルクはペプチドミルクといい、たんぱく質を高度に分解してアレルギー性をおさえ、乳糖などを含まないようくふうされています。
フォローアップミルクと牛乳の与え方に注意します
フォローアップミルクは鉄分の補給を目的としたミルクです。離乳食の後期になると鉄が欠乏しやすくなるので、生後9か月をすぎたら、母乳や粉ミルクから、フォローアップミルクに切り替えたほうがよいと考える人もいます。しかし原則としては、鉄が欠乏しないように離乳食を充実させ、母乳や粉ミルクを与え続けたほうがいいでしょう。
また、乳児に母乳や粉ミルクのかわりに牛乳を与えると鉄欠乏性貧血を起こし、運動や精神の発達が遅れることがあります。乳汁代替の牛乳は、1歳をすぎてから与えるようにします。
離乳食は、かみつぶして飲み込むことを練習します
離乳食は、おっぱいの栄養から幼児食に移行する過程の食事です。赤ちゃんは吸うことから、食べ物をかみつぶして飲み込むことを覚え、摂取する食品の量や種類が徐々に多くなります。
生後5か月ごろからスタートし、赤ちゃんが舌や歯ぐきで食べ物をつぶし、飲み込めるようになったら、つぎの段階にすすみます。13か月前後までに完了することを目ざしているので、先を急がないように気をつけましょう。
与える時間を決めて、毎日与えます
離乳食をはじめたころは、つくっても食べないことがありますが、気まぐれで与えたり与えなかったりせず、毎日、時間を決めて与えるようにします。そうすることによって生活のリズムがつくられ、昼と夜の区別もついてきます。
2回食、3回食とすすむにつれて、大人といっしょに食卓を囲むようにし、食事や団らんの楽しさを教えていきましょう。
離乳食を与えるときに注意することは、つぎの3つです
①薄味にする
離乳食の味つけは、大人からすれば、かなりの薄味でちょうどいいのです。乳児期から塩分の濃い味つけに慣らさないようにし、だし汁やスープを使うことで、うまみをだしましょう。②甘みは極力避ける
乳児期の甘みは、果物や手づくりの離乳食に使う少量の砂糖、ボーロなどの乳児用のお菓子程度で十分です。ケーキやアイスクリームなど、市販の甘味を早いうちから与えないようにします。③むりに食べさせない
せっかくつくった食事を食べてくれないと、ついむりじいしがちですが、食べる量は赤ちゃん自身が決めることです。また、飲み込む前に、つぎつぎにせかすように与えるのもやめましょう。ベビーフードはじょうずに利用しましょう
現在、ベビーフードは種類が多く、品質も向上しています。与えるのにも手間がかからず、薄味につくられており、衛生的であるという利点を生かしてじょうずに利用しましょう。ただ、全体にやわらかめなので、離乳後期以降は手づくりも加えて、咀嚼力も育てていきましょう。

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