家庭での赤ちゃんのようすをみます
このころは、3〜4か月健診についで、運動や知能の発達の異常が発見されやすい時期です。7か月ごろの赤ちゃんならひとりで、あるいは手をついてしばらくすわっていられるかどうかをみたり、声をだして、ほしいものを要求するか、ものがつかめるかどうかなど、医師は家庭での赤ちゃんのようすをみます。医師がみるポイント
全身状態などをチェック
身長・体重・胸囲のふえ方、心音、肺の音、呼吸状態、大泉門の開き具合、性器の異常、おなかにしこりはないかなどのほか、皮膚の状態や斜頸(「筋性斜頸」)の有無、ペンライトの光を追うかどうか、足のつっぱり具合などをみます。
反射をみる
引き起こし反射は、赤ちゃんをすわらせて手を前に引っぱったときに、手を曲げて力を入れ、体と頭が前についてくるかどうかをみます。
視性立ち直り反射をみる検査では、赤ちゃんをすわらせたまま、体を左右どちらかにゆっくり倒したとき、頭を地面に対して垂直に保とうとするかどうかをみます。
おすわりの具合をみる
6か月の赤ちゃんは、手を前について背中を丸めてすわり、7か月の赤ちゃんでは、手を放したまま背中を伸ばしてしばらくすわることができます。これが正常にできるかどうかをみます。
ハンカチテストをする
赤ちゃんをあお向けに寝かせ、顔に厚手のハンカチをかけ、それを手で取り除くことができるかどうかをみます。
正常なら即座に手で取り除きますが、とるのに時間がかかったり、反応しない場合は、精神発達の遅れ(「精神遅滞(知的障害)」)を疑います。
もののつかみ方をみる
積み木などを与えてつかみ方をみます。6か月ごろまでは手のひら全体で握り、7か月ごろでは親指を含めて指でつかみ、そのあと口にもっていったり、反対の手に持ちかえたりします。
赤ちゃんのもののつかみ方は神経発達の指標であり、精神遅滞や脳性まひ(「脳性まひ」)の発見につながります。
首のすわりを確認する
3〜4か月健診で首がすわっていなかった赤ちゃんも、このころにはしっかりすわっています。首のすわり方の最終確認をします。
歯の生え具合をみる
歯の生え方には個人差が大きく、生まれたときすでに生えている子もいます。一般に6〜8か月にかけては、前歯が2本生えてきます。
貧血をみる
下のまぶたの裏の結膜の色を見て貧血の状態を判断します。生後6か月ころまでは、大人より貧血気味ですが、成長とともに改善されてきます。
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