図「無題」
体の発育がややスローペースになるのにくらべて、運動能力はぐんぐん発達します。5か月に入ると、手を添えてやると寝返りをはじめるようになります。6か月になると、支えてやるとすこしのあいだならすわることもできるようになり、7か月にはほとんどの赤ちゃんが寝返りやおすわりが完成します。
おすわりは上半身を背骨で支え、背中や腰、足などの筋肉を使う姿勢ですから、それだけ骨や筋肉が発達してきた証拠です。ただし、寝返りをまったくしないまま、つぎの段階へすすむ子もいることを知っておきましょう。
手の動きがますます発達し、おもちゃに手を伸ばし、やがて、両方の手でつかめるようになります。7か月のころは、一方の手からもう一方の手に持ち替えることもできます。小さなものを指先でつまむのも得意で、目と手の協調運動が発達してきているのがわかります。紙を破くのも大好きで、手や指を使って複雑な動作をこなします。
歯の生える時期や順序にはかなり個人差がありますが、7か月ごろになると、前歯が2本くらい生えてくる赤ちゃんが目立ちはじめます。下の歯から生えはじめる場合が多いようですが、上が先に生える場合もあります。また、まだ歯が生えなくても心配いりません。
6か月ごろからはじまった人見知りが、7か月に入るとますますはげしくなります。記憶力が育ってきた証拠で、知っている人と知らない人の区別がつくので人見知りをするのです。知らない相手にむりに抱かせようとすると、いっそうはげしく泣き、赤ちゃんの心にいやな記憶となって残ります。むりに知らない人になじませる必要はありません。お母さんがいろいろな人と接しているうちに自然におさまります。
お母さんからの免疫は誕生直後がもっとも多くてしだいに少なくなります。母乳を飲んでいる赤ちゃんは免疫の減り方のスピードが遅いので、その意味でも母乳は大切。ただし、免疫がなくなっても、周囲に感染する病気の人がいなければその病気にはなりません。
このころにつぎつぎに病気になる赤ちゃんは、保育園や赤ちゃん仲間など、感染するウイルスなどが多い環境にひんぱんに出入りすることが原因かもしれません。ひかえめにすれば突発性発疹(「突発性発疹(三日熱発疹症)」)以外は、軽いかぜをひく程度です。
6か月ごろから多い病気は突発性発疹です。赤ちゃんが急に38~39度もの熱をだすのでお母さんやお父さんはびっくりします。この病気の特徴は、熱のほかにせきや鼻みずなどの症状がないことです。3~4日続いた熱が下がると紅色のあせものような発疹が体や手足にでて2~3日で消えます。熱が高くきげんが悪いときは、医師の指示のもと、解熱剤を飲ませます。乳児用イオン飲料などの水分を十分与え、脱水症状を起こさないように注意します。
寝返りがはじまると、目を離したすきに思いがけないところへいき、タバコや薬品、ピーナッツなど、危険なものを口に入れることがあります。ベッドからころがり落ちる事故を防ぐためにベッドの柵はかならず閉め、ソファーなどに寝かせるのはやめます(「室内の危険をチェック」)。
体と心の発達
★寝返り、おすわりがはじまる
体の発育がややスローペースになるのにくらべて、運動能力はぐんぐん発達します。5か月に入ると、手を添えてやると寝返りをはじめるようになります。6か月になると、支えてやるとすこしのあいだならすわることもできるようになり、7か月にはほとんどの赤ちゃんが寝返りやおすわりが完成します。
おすわりは上半身を背骨で支え、背中や腰、足などの筋肉を使う姿勢ですから、それだけ骨や筋肉が発達してきた証拠です。ただし、寝返りをまったくしないまま、つぎの段階へすすむ子もいることを知っておきましょう。
★手先が器用になる
手の動きがますます発達し、おもちゃに手を伸ばし、やがて、両方の手でつかめるようになります。7か月のころは、一方の手からもう一方の手に持ち替えることもできます。小さなものを指先でつまむのも得意で、目と手の協調運動が発達してきているのがわかります。紙を破くのも大好きで、手や指を使って複雑な動作をこなします。
★歯が2本ほど生える
歯の生える時期や順序にはかなり個人差がありますが、7か月ごろになると、前歯が2本くらい生えてくる赤ちゃんが目立ちはじめます。下の歯から生えはじめる場合が多いようですが、上が先に生える場合もあります。また、まだ歯が生えなくても心配いりません。
日常のケア
★人見知りは、おさまるのを待つ
6か月ごろからはじまった人見知りが、7か月に入るとますますはげしくなります。記憶力が育ってきた証拠で、知っている人と知らない人の区別がつくので人見知りをするのです。知らない相手にむりに抱かせようとすると、いっそうはげしく泣き、赤ちゃんの心にいやな記憶となって残ります。むりに知らない人になじませる必要はありません。お母さんがいろいろな人と接しているうちに自然におさまります。
★お母さんからの免疫が少なくなる
お母さんからの免疫は誕生直後がもっとも多くてしだいに少なくなります。母乳を飲んでいる赤ちゃんは免疫の減り方のスピードが遅いので、その意味でも母乳は大切。ただし、免疫がなくなっても、周囲に感染する病気の人がいなければその病気にはなりません。
このころにつぎつぎに病気になる赤ちゃんは、保育園や赤ちゃん仲間など、感染するウイルスなどが多い環境にひんぱんに出入りすることが原因かもしれません。ひかえめにすれば突発性発疹(「突発性発疹(三日熱発疹症)」)以外は、軽いかぜをひく程度です。
★突発性発疹の対処法
6か月ごろから多い病気は突発性発疹です。赤ちゃんが急に38~39度もの熱をだすのでお母さんやお父さんはびっくりします。この病気の特徴は、熱のほかにせきや鼻みずなどの症状がないことです。3~4日続いた熱が下がると紅色のあせものような発疹が体や手足にでて2~3日で消えます。熱が高くきげんが悪いときは、医師の指示のもと、解熱剤を飲ませます。乳児用イオン飲料などの水分を十分与え、脱水症状を起こさないように注意します。
★事故に注意
寝返りがはじまると、目を離したすきに思いがけないところへいき、タバコや薬品、ピーナッツなど、危険なものを口に入れることがあります。ベッドからころがり落ちる事故を防ぐためにベッドの柵はかならず閉め、ソファーなどに寝かせるのはやめます(「室内の危険をチェック」)。
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