体と心のようす
★大人の体に近づく
リンパ節の大きさは、8歳ころをピークにして小学校中〜高学年になると小さくなってきます。生殖器官(精巣、卵巣)が急速に発達し、第二次性徴がでてきます。この時期は、女子の成長のスピードが男子を上まわるので、男女の成長の差が体だけでなく、心の面でも顕著になります。また、男女ともに第二次性徴の出現や進行には個人差が大きく、一生を通じてもっとも男女差と個人差が大きくなる時期です。
★体つきにちがいがでてくる
女の子は女らしい丸みをおびた体つきになり、胸がふくらんできます。これに対して男の子は、筋肉質になり、男らしいがっしりした体つきになってきます。12歳平均で、身長は成人の90%、体重は80%前後まで成長します。
★異性を意識するようになる
心身の成長につれて、異性を意識するようになります。中学年のころはお互いに反発しあうような行動もとりますが、高学年になるにしたがって、お互いにちがいを認めあい、融和して、協力しあう態度が生まれてきます。
異性を意識して、服装やおしゃれに気をつかう子がふえてきます。
★よそゆきの言葉が使える
ほんのすこし、大人の世界に足を踏み入れはじめる時期です。自分のことは自分で考え、発言し、行動する力がそなわってきて落ち着きもでてきます。
家の中では、すこし乱暴な言葉を使っていても、大人の中に入ると、ていねいなよそゆきの言葉を使いわけられるようになります。
日常の接し方
★いつまでも子どもじゃない
このころは体や思考力が発達し、性意識が高まり、未知の大人社会に入っていく過程で、自立したい気持ち、自我意識と現実とのギャップにとまどい、感情的にいらだつことが多くなります。
学校や社会で、問題に直面しても、自分ではそれによって揺れ動く感情をうまく処理することができません。このイライラを、おもに母親に対してぶつけ、反抗的な態度をとるようになります。これが小学校中〜高学年から、中学生時代にかけて起こる反抗期です。
★子どもの気持ちを受け止める
子どもの反抗期は、別の見方をすれば独立期といえます。子どもが大人に成長する過程で一度は通過しなければならない道です。
また、この時期の子どもは、周囲から自分がどう評価されているか、自分は能力のある人間かなどを考え悩みます。こうした悩みが反抗という形をとることもありますが、これも親ばなれの1つの過程です。親はわが子をいつまでも子どもと思いがちですが、子どもはもう大人への入り口に立っているのです。親としては、常に子どもの気持ちを正面から受け止め、考えられることはいっしょに考えてあたたかく対応し、信頼関係を築くことが大切です。
★ちょっと気になる太めの体型
近年、子どもの肥満(「小児肥満症」)が増加し、生活習慣病の予備群化が心配されています。また、この時期は異性が気になる年ごろでもあり、太めの体型を解消してかっこよく見せるために、ダイエットをはじめる子もいます。けれど、成長期にある子どものダイエットは、むりにすすめると危険がいっぱいです(「思春期に多い食行動障害(摂食障害)」)。
体をつくりあげるこの時期はとくに十分なたんぱく質やカルシウム、鉄分が必要です。肥満はエネルギーのとりすぎや運動不足からきていることがほとんどですから、糖分や脂肪分などをひかえめにし、体を活発に動かす生活を心がけましょう。厳密な食事療法が必要なら医師に相談してはじめます。
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