婦人科検診で見つかるおもな病気(ふじんかけんしんでみつかるおもなびょうき)

●子宮頸がん


 日本では、子宮がんのうちの90%以上を占める。30歳を超えるころから徐々にふえはじめるが、20歳代で見つかることもある。子宮頸部にできるので、初期がんで発見されやすい。

●子宮体がん


 子宮の体部にできるがん。未婚で出産経験のない人や、がんになった血縁者がいる人などにかかるリスクが高いとされ、また、肥満、高血圧や糖尿病などに関連のある生活習慣病の一種とも考えられている。もともと日本人には少ないといわれていたが、食生活の欧米化にともなって増加傾向にある(子宮がん)。

卵巣がん


 あらゆる年代の女性に発生するが、20歳~50歳代で、とくに妊娠経験のない人、月経不順の人に多くみられる傾向がある。初期には自覚症状がなく、早期発見がむずかしいとされる。

●卵巣嚢腫


 卵巣に発生する腫瘍で、良性のものをいう。大きくなると、下腹部がふくれた感じや腰痛などの自覚症状がでる(卵巣腫瘍)。

子宮筋腫


 子宮内にできる良性の腫瘍。大きくなると、月経痛や過多月経、不正出血、著しい貧血などの自覚症状がでる。

●子宮内膜症


 子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所(卵巣、腹膜、子宮の筋層など)に発生する病気。ひどい月経痛や下腹部痛、腰痛、性交痛などの自覚症状がでる。

●乳房検査


 乳がんは、年々増加傾向にあります。女性のがんのなかで唯一、自分で見つけられるがんなので定期的な自己チェック(乳がんの自己診断法)がたいせつですが、それだけでは不安もあります。ぜひ専門家による乳房検診を。
 検診の内容は、1問診、2視診・触診(乳房のしこりの有無、皮膚やリンパ節のようす、乳頭から分泌物がないかなどを調べる)、3マンモグラフィ(乳房をはさんでX線撮影をする検査(乳がん)や超音波検査などが行われます。
 乳房検診は一般に外科で行われますが、視診・触診は婦人科でも行われます。外科にいきにくい人は、婦人科で子宮がん検診とあわせて受けるとよいでしょう。

乳房検診で見つかるおもな病気


乳がん


 遺伝的要素の強いがんの一つとされており、近親者に乳がんにかかった人がいる場合は、20歳代からでも検査を受けたほうが安心。

乳腺症


 良性のしこりだが、乳がんと見分けがつきにくいので、自分でしこりを発見したら、かならず病院へ。

乳腺線維腺腫


 乳腺症と同様に良性のしこりだが、乳がんと症状が似ているので、注意が必要。しこりが小さいうちは、とくに治療の必要はない。

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