過多月経(かたげっけい)

注意したい年代


10代、30代、40代。

どんな病気?


 月経の出血量が非常に多く、正常範囲を超えている場合をいいます。

症状


 ナプキンが1時間ももたなかったり、昼間に夜用ナプキンを使ってももれてしまうほど多い出血があり、レバー状の血のかたまり(凝血)がたくさん出ます。また、過多月経では多くの場合、日数が8日以上つづく過長月経をともなっています。

原因


 10歳代の若い女性の過多月経はほとんどの場合、ホルモンのはたらきが整っていないために起こるものです。
 30歳~40歳代で起こる過多月経のほとんどは、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症などの病気によって子宮内膜の面積が大きくなり、出血量がふえるものです。このような場合、月経痛や腰痛、下腹部にしこりをさわるなどの症状をともなうこともあります。

治療


 10歳代の女性の場合、20歳ごろには月経量が安定することが多いので、貧血などがない場合は、そのままようすをみます。
 それ以外で子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などの病気のために過多月経が起こっている場合は、原因となる病気の治療を行います。
 いずれも、貧血をともなう場合には、増血剤が投与されます。

あなたへのひとこと


 それまで正常な経血量(月経の異常参照)だった人が、急に出血がふえたと感じる場合は要注意。子宮の病気が隠れているおそれがあります。子宮筋腫や子宮内膜症は30歳代以降に多い病気とされていましたが、最近では20歳代でかかる人もふえています。過多月経を放置すると、貧血の原因にもなります。早めに婦人科を受診しましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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