漢方では、月経異常は「お 血」による異常(子宮筋腫、子宮内膜症と漢方治療、更年期障害の治療法のいろいろの漢方治療)と考えます。そのため漢方治療では、おもに駆お 血剤を体質や症状に合わせて使って、からだの機能を全体的に調整していきます。
さらに、月経前や月経にともなって現れる下痢などの胃腸症状や、気分が落ち込むなどの精神症状が加わるときは、その症状を抑える処方をします。
(1) 当帰芍薬散/虚弱体質でむくみやすく、冷え症、貧血、めまいなどがある人。
(2) 桂枝茯苓丸/体格がよく、冷えもあるが、赤ら顔でのぼせている人。
(3) 桃核承気湯/便秘、のぼせがある人。月経前や月経時にイライラする。
(4) 当帰建中湯/虚弱体質で、冷え、胃腸が弱く、腹痛をともなった下痢や便秘がある。
(5) 当帰四逆加呉茱萸生姜湯/手足の冷えが著しく、しもやけができるようなタイプ。冷えると腹痛を起こしやすい人にもよい。
(6) 温経湯/唇が乾燥したり、手のひらがほてったり、下腹部が冷える人。
(7) 加味逍遥散/更年期の女性に多く用いる。訴えが多く、心気症的な人によい。
(1) きゅう 帰膠艾湯/虚弱体質で冷え症の人。
(2) 黄連解毒湯/がっしりした体格、暑がりでのぼせる人。
(3) 温清飲/乾燥した皮膚、冷えのぼせ。
(4) 三黄瀉心湯/暑がりでのぼせる傾向があるうえ、便秘もある人。
(1) 半夏厚朴湯/気分が落ち込みがちで、ストレスなど精神的なことが原因で無月経になったと考えられるときなど。
(2) 香蘇散/虚弱で、とくに胃腸が弱い人。
(3) 抑肝散/月経周期にともなってイライラして、怒りっぽくなる人。
ほかに、月経痛がはげしいとき使われる頓服薬として芍薬甘草湯があります。
さらに、月経前や月経にともなって現れる下痢などの胃腸症状や、気分が落ち込むなどの精神症状が加わるときは、その症状を抑える処方をします。
●月経不順、無月経などに用いる漢方薬
●月経量が多い、出血がだらだらつづく、不正出血があるときに用いる漢方薬
●精神症状が強いときに用いる漢方薬
ほかに、月経痛がはげしいとき使われる頓服薬として芍薬甘草湯があります。
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