どんな病気?
鼻、のど、気管支などの粘膜に、ウイルスの感染などによって急性の炎症が起こる病気の総称で、一般的には、かぜとか感冒と呼びます。
個々の病名でいえば、急性の鼻炎、咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎、気管支炎、インフルエンザ、普通感冒(インフルエンザ以外のウイルスによる感冒)などが含まれます。たとえば、気管支の炎症が主症状の場合には、急性気管支炎という診断名が使われます。
症状
鼻水、くしゃみ、のどの痛み、せき、発熱など共通の症状がありますが、はげしい炎症の部位や原因によって特徴があるほか、年齢やその人の抵抗力などによっても症状は異なります。
たとえば、喉頭がおかされると声がかすれ、気管支がおかされると、まずせきが出て、しだいに痰が出てきます。
原因
多くはウイルスの感染です。かぜのウイルスは一度かかると免疫ができますが、一生つづくわけではなく、またウイルスの種類も多いので、たびたびかぜをひくことになります。
治療
特効薬はありません。医師の処方する薬も症状をやわらげるのが目的です。かぜは初期のうちに早く床につき、安静・保温・栄養補給を守るのがいちばんです。冬のかぜの場合は、ウイルスが高温多湿に弱いので、部屋全体をあたたかくし、加湿器を使ったり洗濯物を干すなどして湿度を保ちます。
しかし、かぜは万病のもとともいわれるように、かぜの炎症部分に細菌が感染する細菌性肺炎(肺炎)、急性中耳炎、急性副鼻腔炎(副鼻腔炎)などを起こしやすいものです。乳幼児やお年寄りでは、重症化しやすく、ときに生命にかかわることもあります。高熱がでたり、長引く傾向がある場合には、早く受診すべきです。
あなたへのひとこと
女性はかぜをひいても、家事や育児、仕事にと無理をしやすく、症状を悪化させることがあるので気をつけて。妊娠の可能性のある人は、安易に市販のかぜ薬を飲まないことが大事です(妊娠と知らずに使ってしまった市販薬、だいじょうぶ?)。
予防は手洗いとうがいが基本です。冬のかぜのウイルスは、高温多湿に弱いので、部屋をあたたかくして湿度を保つのも効果的。過労や寝不足、からだを冷やすうたた寝は、からだの抵抗力が落ちてかぜをひく誘因になりやすいので避けましょう。
かぜにかかった家族からの感染を防ぐには、せきやくしゃみを避け、鼻水、痰のついたティッシュペーパーを処理したら、すぐ手を洗うようにします。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。