前置胎盤(ぜんちたいばん)

大出血を起こさないように注意します

どんなトラブル?

 ⇒ 正常の胎盤は子宮口から2〜4cm上につくのがふつうですが、子宮口をおおったり、一部にかかってついている状態を前置胎盤といいます。子宮口全部をふさいでいるのを全前置胎盤、一部かかっているのを部分前置胎盤、ほんのすこしかかっているのを辺縁前置胎盤といいます。妊娠8か月以降に診断がつきます。

赤ちゃんへの影響

 ⇒ さかごになりやすい傾向があります。また子宮収縮にともなって胎盤が子宮壁からずれ、一部がはがれて出血が起こります。胎盤の大部分がはがれて大出血すると、母児ともに危険がおよびます。

対応

 ⇒ 出血したらすぐ入院して安静に。早産時期の場合、すこしでも長く赤ちゃんが胎内にいられるように治療します。
 大出血したり胎盤がはがれたときは、帝王切開して赤ちゃんを取り出します。
 予防策はありません。出産時に前置胎盤の人は0.5%程度です。
図「辺縁前置胎盤」
経腟分娩が可能。
図「部分前置胎盤」
帝王切開の可能性が高い。
図「全前置胎盤」
帝王切開になる。

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