食物アレルギーを予防する食事(しょくもつあれるぎーをよぼうするしょくじ)

食物アレルギーとは

 なにかを食べて体にマイナスの結果を引き起こすことを食物アレルギー(「食物アレルギー」)といい、原因になる食べ物は牛乳、卵、小麦粉、大豆、そばなどいろいろです。乳幼児期に発症した例では、ほとんどが自然に治っていきます。
 症状は、じんま疹、ぜんそく、鼻炎、片頭痛、全身のショックなど、さまざまで、アトピー性皮膚炎も症状の1つです。症状の出方は食べてすぐの場合、数時間たってでる場合、1〜2日してでる場合があります。

検査のしかた


 血液検査が一般的ですが、検査結果が絶対ではありません。食物日誌をつけて原因をさぐるのがいちばん正確です。血液検査の場合は、数回行うことが必要です。アトピー性皮膚炎の場合は、ほかの原因も考えられるので、パッチテストもあわせて行います。

治療と食物除去


 検査で原因となる食べ物が特定されたら、その食べ物を必要最小限に除去します。必要最小限の除去にとどめないと、牛乳が原因であるとすると、ほかに乳製品や、牛乳が含まれるすべての食品を除去しなければならなくなり、栄養面での問題がでてきます。食物除去はかならず医師や栄養士と相談して慎重に行い、不足する栄養を補う代替食品をさがさなければなりません。
 アトピー性皮膚炎の場合は、まずスキンケアや部屋のそうじを毎日行って、アレルギーがでやすい環境を変えることからはじめます。また、塗り薬などで改善することもあります。食べ物との関連がわかったとしても、医師などと相談し、食物除去は慎重に行いましょう。

予防のしかた


 以前は、アレルギーの原因になる可能性のある食べ物は、なるべく遅い時期からとりはじめるよう、厚生労働省からも指示がありましたが、現在では、特定の食物の摂取開始時期を遅らせることが、発症リスクを低下させることにはつながらないとされ、推奨されていません。
 アレルギー体質は遺伝しやすいので、親にアレルギーがある場合は、病院や保健所でよく予防法を聞きましょう。ただし、まったく食べさせないでいるのも栄養面で問題があるので、すこしずつ与えて徐々に慣らしていくようにします。

アレルギー物質に表示義務


 現在、加工食品には、アレルギー原因物質を含む原材料名の表示が義務づけられています。これは、消費者が食品にアレルギー物質が含まれているかを判別できるようにするためで、かならず表示されるのは、そば、小麦、エビ、カニ、卵、牛乳、落花生の7品目です。
 そのほか、表示がすすめられている食品には、アワビ、イカ、イクラ、オレンジ、キウイ、バナナ、モモ、リンゴ、クルミ、サケ、サバ、大豆、牛肉、鶏肉、豚肉、マツタケ、ヤマイモ、ゼラチン、カシューナッツ、ゴマなど20品目。ただし、これらは表示が義務づけられていないため、表示されない場合があります。また、店頭で販売されている総菜類やパン、レストランなどのメニューには、前の7品目も含めてかならずしも表示されているわけではありません。

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