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アレルギー性紫斑病(シェーンライン・ヘノッホ紫斑病・アナフィラクトイド紫斑病・血管性紫斑病)

アレルギー性紫斑病(シェーンライン・ヘノッホ紫斑病・アナフィラクトイド紫斑病・血管性紫斑病)(あれるぎーせいしはんびょう)

どんな病気?


血管炎による紫斑がみられる急性の炎症性疾患で、皮膚症状、関節症状、腹部症状が3大症状です。

症状


2~8歳の男児に多くみられ、上気道感染、とくに溶連菌による扁桃炎に引き続いて発症するケースが多いといわれます。
 微熱とだるさがあり、出血をともなうもり上がった発疹や点状、あるいは斑状の出血痕(紫斑)が、下肢や臀部に左右対称に生じます。顔や頭、手や足の甲がむくんで赤くなり、膝や足の関節がはれて痛んだり、腹部にも痛みを感じます。下血、嘔吐、吐血をみることもあります。さらに紫斑が出現して4週間以内に腎障害が半数に現れます。腎障害が重いとネフローゼ症候群(「ネフローゼ症候群」)を合併し、慢性腎炎(「慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)」)に移行しやすくなります。
 そのほか、頭痛、けいれんなどがときにみられ、心炎や肺に出血する肺出血を合併する場合もあります。

原因


半数に、のどや腸、気管支などの粘膜表面に存在する血清中の抗体IgA(免疫グロブリンA)の上昇がみられることから、免疫複合体が関係する免疫疾患とみられますが、まだはっきりしていません。
 細菌感染、ウイルス感染、食物アレルギー、薬剤アレルギー、昆虫アレルギーなどが発症にかかわっているとも考えられます。

治療


多くは4週間くらいで自然に治り、特別な治療法はありません。
 下血や嘔吐があるときは絶食して輸液し、溶連菌の感染があるときは抗生物質を投与します。
 関節や腹部の痛み、粘膜にむくみがあるときは副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)を用います。腸に穴があく腸穿孔などの重い症状を合併しなければ、経過は良好です。
 ただし、腎炎を合併し、高度のたんぱく尿や高血圧をともない、腎機能が悪化して人工透析になることがまれにあるので注意しなければなりません。

家庭でのケア


腎炎が合併しても多くは1年以内に治ります。定期的に尿や血液の検査を専門病院で受けて、腎機能の悪化を予防します。

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