血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病)(けっかんせいしはんびょう)

どんな病気?


急性扁桃炎(「急性咽頭炎・扁桃炎」)など上気道感染のあと1~3週間くらいして、手足に赤、あるいは紫色の発疹がでる病気です。ほとんどの場合、自然に治癒します。

症状


手足、とくに膝から下の部分に赤、あるいは紫色の発疹がでます。皮下に出血した場合、紫色に見えることから紫斑と呼ばれます。左右対称にでて、じんま疹のように盛り上がることもあります。関節のはれや痛み、腹痛、下血などをともなうこともあります。

原因


上気道感染がきっかけになって起こります。病原体そのものによる破壊ではなく、免疫反応、感染アレルギーにより血管炎が起こり、血管がもろくなって出血し、紫斑ができます。
 アレルギー性といいますが、かならずしもアトピー性皮膚炎やぜんそくといった、アレルギー性素因をもつ人に多くみられるわけではありません。

治療


ほとんどの場合、紫斑は1か月前後で自然に治癒しますが、再発することもあります。腹痛や下血をともなうようなときは、入院して副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の投与が必要になります。腎炎(「紫斑病性腎炎」)を合併することがありますが、紫斑の再発をくり返すと、腎炎を起こす可能性が高くなります。腎炎を起こしても、ほとんどは軽症ですが、まれに重症となり腎不全(「腎不全」)になることもあります。

家庭でのケア


紫斑がでているあいだは、安静が必要です。寒冷によって悪化することもあり、寒い日には外出を避けるなどの注意をします。紫斑が消えても腎炎を起こすことがあり、しばらくは定期的な尿検査を受けます。

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