どんな病気?
腸管の一部が肛門側の腸の中に入り込んで二重になり、せまいところに入った腸は血行障害を起こします。症状
腹痛、嘔吐、血便が3大症状です。それまで元気だった子どもが顔面蒼白になり、突然はげしく泣きはじめます。言葉が話せる子ならおなかの痛みを訴えます。言葉を話せない子は足をおなかに引きつけるしぐさをします。しばらくすると痛みは消えますが、10〜30分間くらいの間隔でくり返します。嘔吐する子も多く、だんだんぐったりとします。血液が混じったイチゴジャム様の便がでます。
原因
いちばん多いのは、小腸が大腸に入り込むタイプです。原因は不明ですが、腸のウイルス感染が関係するという指摘もあります。メッケル憩室(「メッケル憩室」)やポリープ(「消化管ポリープ」)などの器質的な病気が原因にもなります。
時間がたつと、入り込んだ腸が血行障害を起こし、壊死します(「壊死」)。
治療
発症後おおよそ24時間以内なら、バリウムなどの造影剤や空気をX線透視下に高圧注腸し、かさなった腸を押しもどして整復します。腸管の壊死が疑われ、高圧注腸によって整復できないときは手術になります(「高圧注腸」)。
家庭でのケア
早期発見が大切です。生後4か月〜2歳に多いので、異常を感じたらすぐに受診しましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。