急性喉頭炎(きゅうせいこうとうえん)

どんな病気?


喉頭に生じる急性の炎症です。喉頭だけに炎症が起こるのはまれで、多くは急性上気道炎(いわゆるかぜ)に合併して起こり、急性鼻炎、急性咽頭炎などをともないます(「急性咽頭炎・扁桃炎」)。

症状


発熱、鼻みず、のどの痛みなどかぜ症候群の諸症状に加えて、声帯の炎症により、声がかすれたりします。声帯粘膜の炎症が強いと、ほとんど声がでない状態になることもあります。声帯の炎症が軽く、喉頭粘膜の炎症が強い場合には、食べ物やつばを飲み込むときにのどに痛みを感じたり、のどがつまったように感じます。
 炎症がすすんで仮性クループと呼ばれる状態になると、イヌの遠吠えのようなせきがでたり、苦しくて泣いても声がでず、息を吸うときに、ゴーゴー、ヒューという音がするようになります。
 さらに重症になると、呼吸困難になり、唇や爪が紫色になるチアノーゼを起こすことがあります。乳幼児では、声帯付近がせまいので、この部分の粘膜が炎症によってはれて細くなると、呼吸困難を起こしやすいのです。夜、就寝中に突然悪化することが多いのが特徴です。

原因


かぜ症候群を起こすウイルスの感染が原因ですが、二次的に細菌感染を起こしていることもあります(「かぜ症候群」)。

治療


喉頭(咽頭)の炎症をおさえ、むくみをとる治療が中心です。細菌感染を防ぐため、抗生物質を使うこともあります。ふつうは2~3日で治りますが、重症になると、入院治療が必要です。窒息を防ぐため気管内挿管や気管を切開する場合もあります。

家庭でのケア


室内の湿度を高めると呼吸がらくになります。軽症なら加湿器を利用したり、浴室にシャワーなどで湯気を立てて、あたたかく湿度の高い空気を吸わせると有効なこともあります。しかし、呼吸困難があり、泣き声もかれてでず、チアノーゼがある場合には、夜間でもすぐに受診しましょう(「チアノーゼ」)。

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