更年期とは、いままでをふり返り、ちょっと立ち止まって後半の人生を考える時期です。この時期をどうすごすかが、あとの人生の「クォリティ・オブ・ライフ」(QOL=生活の質)を左右するといっても過言ではありません。
つらい症状は医師のもとで治療して改善していきますが、日常生活にすこし注意をするだけでも、生活は快適になるはずです。くふうして、元気に気持ちよく暮らしたいものです。
つらい症状は医師のもとで治療して改善していきますが、日常生活にすこし注意をするだけでも、生活は快適になるはずです。くふうして、元気に気持ちよく暮らしたいものです。
からだの自己管理
(1) からだのアラームサインに素直に耳を傾ける
この時期は、若いときとちがって、体力が落ち、ストレスも増して、心身ともに疲れるころです。不調だということは、ひと休みしなさいというアラームサインなのです。からだをいたわって、無理をしないことが大事です。
(2) 悩むより医者に相談
つらい症状の数々に、「もしかしたら、悪い病気かもしれない」などとひとりで悩んで、受診を遅らせることは避けたいものです。症状自体も長引くうえに、ストレスで免疫力も低下し、なお悪化してしまいます。ぐずぐずと悩むより、受診して症状の原因をさぐり解決しましょう。
(3) 健康情報に敏感でいよう
更年期は、輝ける高齢期に向かっての準備期間です。しかし、高齢期はなにが起こっても不思議のない時期ですから、いまこのときを大事に生きることを体得するのが更年期です。
これからの起こりやすい病気について知識を得、健康情報に深い関心を持ちましょう。とくにこの時期から起こりやすい肥満、糖尿病、高血圧(高血圧症)、高脂血症、骨粗鬆症などは、生活のしかたで予防が可能です。
(4) 生活習慣を見直し、健康増進
自律神経失調症状(自律神経と自律神経失調症)や不定愁訴(更年期に気をつけたいからだのトラブル・病気)を訴える人のなかには、からだの不調を他人のせいや環境のせいにする人がいますが、自分のライフスタイルや考え方に思わぬ落とし穴がある場合があります。いま一度、自分の生活を見直し、健康増進の努力をしましょう。隠れているいろいろな病気がでてきやすい時期でもあります。
ストレス解消と心の健康管理
(5) 自分に適した解消法を探す
自分の心が明るく、気持ちよくなることをすると、ストレスは解消され、免疫力も高まります。
おしゃべり、旅行、スポーツ、音楽を聴く、楽器を演奏する、絵画を見る・描く、森林浴をする、おしゃれをする等々、探せば楽しいことはいくらでもあるはずです。自分に合ったものを見つけ、どんどん実行しましょう。
(6) うれしいことを口にだす
かならず、「ああ、楽しかった」「うれしかった」などと、口にだすようにしましょう。口にだすことにより、効果が2倍、3倍になります。けっして「つまらなかった」「疲れただけ」「財布が軽くなっただけ」などと否定的な考えを持たないこと。もし、期待はずれであったときも早く忘れ、つぎの楽しいことを探しましょう。
(7) 人に喜んでもらう。自分をねぎらう
他人が笑顔になるようなことをしてみましょう。家の前をきれいにすることでも、花を飾ることでも、道行く人や家族の笑顔は気持ちを明るくさせてくれます。
家事や仕事がいっときとどこおっても、気にしないことです。自分がいたらないからと、責めるのはやめましょう。疲れたときは、いままでよくやってきたじゃない、ちょっと休憩よと、自分をいたわってください。
(8) 水、緑、光は元気のもと
具合が悪いからと、家に閉じ込もっていると、なお気持ちがふさぎます。公園などに出かけ、自然のもとで深呼吸をしてみましょう。流れる水、木々の緑、明るい太陽で元気になれます。
食事に気をつける
(9) 糖質、脂質、果物、カロリー過多に注意
決まった時間に起きるなどの規則的な生活、栄養的に整った食事が大事です。基礎代謝が低下しているので、カロリーのとりすぎに気をつけましょう。果物は、見ためより糖質がありますから食べすぎに注意してください。生野菜などからだを冷やす食べ物のとりすぎは、冷え症をますます強めるので避けましょう。
(10) 良質のたんぱく質で体力づくり。運動も十分に。
体力が落ちはじめているこの時期は、良質のたんぱく質をとり、体力づくりをしましょう。野菜類、いも類、キノコ類、海藻類などで、食物繊維もたっぷりとりましょう。とくに海藻類にはカルシウムをはじめミネラルもたくさん含まれています。
バランスのよい食事をとり、体力を養い、運動をしましょう。食べたものがきちんと消費されるように、適度な運動を習慣づけます。運動にはストレスを低下させる効果もあるのです。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。