更年期後期(50~60歳ごろ)(こうねんきこうきごじゅっさいからろくじゅっさいごろ)

排卵がなくなってきて閉経へと向かいます


 肉体的には、卵巣から排卵がなくなっていきます。最終的には無月経となり、閉経します。
 のぼせや冷え、めまいや耳鳴りなどの自律神経失調症状(自律神経と自律神経失調症)やうつ状態などが改善されず、引きつづき悩んでいる場合もあります。またストレスが引き金になって、さらに更年期症状を重くすることもあります。しかし、医師による治療と本人の気持ちしだいで軽くできるものです。婦人科に相談し、治療しましょう。

動脈硬化の危険が高くなります


 多くの人がコレステロールや中性脂肪を抑えるはたらきがあるエストロゲンの低下や消失により、高脂血症を発症しやすくなります。高脂血症は動脈硬化の原因となり、動脈硬化がすすむと脳梗塞(脳卒中のいろいろ)や脳出血、脳卒中(脳卒中のいろいろ)、心筋梗塞など、さまざまな病気を引き起こします。

肥満・運動不足に要注意


 この時期は、ホルモンバランスがくずれ、肥満になりやすいので、注意が必要です。からだの不調で運動不足にもなりやすく、さらに肥満に拍車がかかります。結果的に、生活習慣病の危険が増大し、合併症も心配です。
 きちんとした食生活ができているか、適度な運動をしているか、また睡眠を十分にとり、休養がとれているかなど、自分の生活を点検しましょう。
 基本的な生活がスムーズに正しくできていないと、更年期障害(更年期と向き合う)もさらに進行する可能性があります。医師の治療と同時に、自分で自分の健康管理をすることがたいせつです。

物忘れがふえ意欲が低下することも


 女性としての機能喪失をマイナスにとらえたり、つづいて迎える高齢期に対して、経済面や健康面での不安ばかりにとらわれていると、気持ちが落ち込み、意欲がなくなったりします。また、以前にくらべ、記憶力も落ち、よく物忘れしたりすることを自覚すると、よけいにうつが強くなったりします。

人生のターニングポイントに


「心とからだの節目」であるこの時期は、性に対する考え方のすれちがいや、更年期のつらさを夫が理解してくれなかったりして、夫婦関係もぎくしゃくしがち。相手への不満をつのらせるだけでなく、パートナーとの関係をあらためて見直すよい時期がきたと考えたいものです。そのためには、お互いに相手を理解しよう、歩み寄ろうといった努力も必要でしょう。
 このあとにつづく高齢期は、さまざまな責任から解放され、自由に生きられる時期でもあります。家族のために費やしてきた時間が今度は自分のために使えるのです。趣味、スポーツ、ボランティアなど、打ち込める世界をいまから少しずつ探していきましょう。

じょうずにストレス解消をはかろう


 ストレスは、さまざまな心身の不調を起こします。趣味などでストレスをじょうずに発散し、心とからだをリラックスさせると、更年期は心身ともに充実したすばらしい時期になります。

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