旅行前後の体調に注意して
飛行機がおもな移動手段になります。気圧の変化や時差により、体調をくずすことがあります。旅行前の健康管理には十分注意しましょう。
移動のときの注意
空港まで
図「無題」
空港には搭乗時間の最低2時間前には到着するようにします。空港までの交通事情をよく調べて、時間前に確実に到着できる手段を選びましょう。
車で渋滞に巻き込まれ、子どもが体調をくずしたりすることのないように余裕をもってでかけましょう。
飛行機の中
国内よりも長い搭乗時間になりますから、すこしでもすごしやすくするために、事前に旅行会社にたずねて、機内の情報を収集しておきましょう。
基本的なことですが、子連れの場合は通路側の席のほうが自由に動けるため、予約のときに、できるだけ通路側の席を確保するようにします。おむつ交換するときは、おむつ交換台のついたトイレがありますから、客室乗務員に場所を聞いて確認しておきましょう。
機内ではさまざまな子ども向けのサービスが受けられ、乳児の場合ではバシネットというベッドが利用できます。
しかし数がかぎられているため、かならず利用できるかどうかはわかりません。どうしても希望するなら、早めに旅行会社に予約を入れておきます。
紙おむつはMとLサイズのみ、離乳食もあり、どちらも事前の予約が必要です。薬は小児用の解熱鎮痛剤と酔い止め薬は常備してありますが、こうしたものは使い慣れたものを準備しておくことです。おもちゃや絵本も置いてあるので、希望するなら気軽に申し出ましょう。
ところで、離陸と着陸のときのシートベルトは、乳児の場合はその義務がありません。というのも、乳児はまだ骨がしっかりできていないため、強い衝撃が加わったときは、シートベルトよりも、お母さんがしっかり抱いているほうが安全とされているためです。
入国後の注意
空港で
着陸して気圧が平常にもどると気分が悪くなる子どももいます。常に体調を確認しながら、異変があれば添乗員や係員に相談して、空港の救護室で休ませるなどの処置をしましょう。
ホテル
すぐに遊びにでずに、到着した日は十分に休憩をとります。大人の都合で、子どもをふり回さないように、行動計画は子ども中心に練りましょう。
また、万が一、急病になったときのため、添乗員やホテルのフロントに医療機関の場所を聞いて確認しておくとよいでしょう。
水と食事
海外旅行でいちばん注意したいのが、水と食事です。とくに水は、現地の人が飲んでいても、日本とは水質がちがうために、胃腸障害を起こすことがよくあります。どんなところでも、水は一度煮沸したものか、ビンやペットボトルの水を買って飲むことです。
食事は、日本人がよく利用するレストランは衛生状態がよいので、ほとんど問題はないとされます。しかし、極端に脂っこいものやからいものは、子どもには向きません。できるだけ、ふだん食べているものに近いものを選んで食べるようにしましょう。
観光地
子連れ旅行で人気のハワイやグアムの場合、ビーチの紫外線は日本の6倍ともいわれます。日焼け止めクリームや帽子、長袖のシャツなどで念入りな紫外線対策をし、直射日光は避けて、こまめに木陰で休むようにしましょう。
また、朝夕の気温差もはげしいので、衣類の調節もまめにしましょう。
買い物
ハワイやグアムのショッピングセンターには冷房が強すぎるところが多く、外気温との差が大きいために、体調をくずしたりすることがあります。冷房がきいた場所には長居せず、長袖を着せるなどの配慮も必要です。
帰国後の注意
図「無題」
大人も子どもも、時差ボケ(時差により体調がすぐれないこと)になることがあります。最低でも帰国後2~3日はゆっくり休むようにして、外出の予定は入れないようにしましょう。
また、帰国後まもなくして下痢や腹痛、発熱などが現れたらすぐに小児科を受診して、病気に感染していないかを調べてもらいましょう。
場合によっては、便や血液検査をすることもあります。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。