尿を調べる(にょうをしらべる)

どんな検査?

尿の成分や量などを調べます。尿は、体の中の余分な水分と不要なものが混ざってできています。体調に異常があると、尿の量がふえたり減ったり、不要なものが排泄されなかったり、必要なものや異常なものが排泄されて、成分が変化します。それを調べることによって異常がわかります。
 おもに、腎臓の病気や尿路感染症などが疑われる場合に行われる検査です。尿の色やにおい、量などが気になる場合は、病院におむつごと持っていくか、密閉容器に尿をとって持っていきましょう。

検査のしかた


3〜4歳以上はトイレで、紙コップに尿をとります。3歳以下の乳幼児は、自分の意思で尿をだせないので、外陰部に採尿バッグを貼って、でるのを待ちます。カテーテル(細いチューブ)を尿道に入れて採尿することもあります。

検査でわかること


①尿たんぱくの有無

 尿にたんぱく質が含まれていると、腎炎やネフローゼ、尿路感染症などの病気が疑われます。起立性たんぱく尿といって、病気ではなく、たんぱくがでることもあります。

②血尿の有無

 尿に血液が含まれていると、腎炎、出血性膀胱炎などが疑われます。軽い血尿以外に症状のない無症候性血尿は、ほとんど心配いりません。

③尿糖の有無

 尿に糖質が含まれていると、糖尿病、腎性糖尿が疑われます。ただし、甘いものを食べすぎたあとや、点滴をしたあとなどに一時的に糖がでることもあります。

④ケトン体の異常

 子どもの場合は嘔吐・下痢で脱水症状になりやすく、その場合、ケトン体が尿にでることがあります。アセトン血性嘔吐症では顕著に表れます。

⑤白血球の有無

 尿に白血球がでていると、尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)が疑われます。

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