どんな病気?
本来、毛細血管を経由してつながるはずの動脈と静脈が、血管にできた瘻孔(組織が欠けている状態)のために、直接つながってしまう病気です。
症状
瘻孔は、体循環系(体動静脈瘻)、肺循環系(肺動静脈瘻)、心臓を養う血管系の冠循環系(冠動静脈瘻)にみられます。1か所ではなく、いろいろな部位にできやすいといわれています。瘻孔ができると、動脈と静脈が毛細血管を経由せずに直接つながってしまいますが、体動静脈瘻の場合、毛細血管を経由しない血液を補おうとする反応が起き、心臓が送り出す血液の量(心拍出量)が増加します。そのため、心臓の負担が大きくなります。
肺動静脈瘻ができると、血液が毛細血管を経由しないため、肺でのガス交換が行われず、酸素の少ない静脈血がそのまま肺静脈にもどってきます。そのため、チアノーゼがみられることもあります。
冠動静脈瘻ができると、心筋でのガス交換や栄養の伝達が悪くなり、心筋に十分に血液がまわらなくなることもあります(心筋虚血)。
原因
胎内での血管形成に異常があり、成長とともにできる先天性瘻孔が原因です。これに対し、刃物による刺し傷などでできる後天性瘻孔もあります。
治療
カテーテル治療や手術が行われますが、治療が困難な場合もあります。
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