思春期（ししゅんき）

前期＝学童期後期（8～12歳ころ）

からだの変化

・小学校の中・高学年になると、第二次成長期がはじまる子もふえ、男の子との差がはっきりしてきますが、個人差が大きいです。
・外見への関心も高まり、ダイエットする子も現れます。健康なからだこそ美しいとをしっかりと教えましょう。
・からだの基礎的な部分はほぼできあがってきます。歯も、永久歯に生まれかわります。
・よく食べ、遊び、寝る生活が大事です。

心のようす

・心身の発達にともない、異性への意識も強まりますが、自分自身や異性のからだへの理解はまだ十分ではありません。
・交友関係も広がり、集団のなかでの行動や考え方もできるようになります。家庭では親に対する反抗心もあります。

中期（12～15歳ころ）

からだの変化

・多くの人が初経を迎えます。まだ2～3年は性機能が未熟ですから、月経があっても無排卵だったり、周期が不規則です。
・乳房もふくらみます。乳房のふくらみが片方からはじまるなど、個人差があるので、心配しないようにしましょう。

心のようす

・大人っぽい、子どもっぽいなど、個人差の大きいときです。根底に大人になることへの不安があり、精神的に不安定になりがちです。
・親の干渉をいやがり、秘密が多くなります。また性への興味もいちだんと強まります。

後期（15～20歳ころ）

からだの変化

・肉体的には、成熟期の女性のからだつきのようになります。卵巣のはたらきが一人前に近づき、妊娠も可能になります。
・陰毛が生えそろい、内性器、外性器などは十分に発達しますが、月経異常（月経の異常）や腟炎などのトラブルも多いときです。

心のようす

・肉体はどんどん大人になるものの、精神的な成長が追いつかず、心理的に不安定な時期です。
・心理的なアンバランスが、摂食障害や不定愁訴症候群（更年期に気をつけたいからだのトラブル・病気）などとなって、からだに影響を与えることもあります。