すぐにすること
・まず衣服をゆるめ、安静に寝かせます。
突然のことであわててしまいがちですが、けっしてゆすったり、大声で名前を呼んだりせず、静かに寝かせます。
・いつからはじまり、どういうけいれんが、何分ぐらい続いているか、熱があるかどうか、はじめてのけいれんか、何回めかのけいれんか、をチェックします。

どんな寝かせ方をするにせよ、顔だけは横向きに寝かせ、気道を確保するため、よく観察します。
吐いたとき
けいれんの起こっている最中には、周囲のものにぶつかってけがなどしないように危険物を取り除いて、ようすを見守るしかありません。
おさまってからは、吐瀉物や唾液を気管に吸い込んで、窒息しないように気をつけます。

嘔吐があれば吐瀉物をぬぐいとります。ほおの内側にそって指を静かに入れ、異物が指に引っかかったらかきだすようにして取りだします。
こんなときは要注意
・10分以上続いたり、何度もくり返すとき。
けいれんはいろいろなタイプがあります。脳の1か所に異常興奮を起こす原因部があって、そこから脳全体に広がってけいれんを起こす場合と、はっきりした原因部がわからずに起こる場合があります。
けいれんが何度も起こると、脳に悪影響を与えます。何度も起こしているうちに、ときには熱がなくても起こすようになったり、てんかん(「小児良性てんかん」=てんかんは遺伝病ではありません)に移行したりすることもあります。
何度も反復して起こす場合は、脳波をとるなどの検査が必要です。
けいれんがあるとほとんどの場合、意識障害があります。しかし、意識障害が先行する場合、つまりボーッとした状態が先にあって、それからけいれんを起こした場合は、脳炎(「急性脳炎」)など重症のことが多いのです。
こんなときは救急車
・10分以上続き、呼吸障害をともなう。
・原因が思いあたらず、熱がない場合。
・短いけいれんを何度も反復し、けいれんとけいれんのあいだにも、意識が回復しない。
こんなときはかならず受診する
・はじめてけいれんを起こしたとき。
・熱がなくてけいれんを起こしたとき。
熱があると、なにか病気があるとだれもが疑いますが、熱がなくてけいれん後もケロッとしていると、そのまま放っておきがちです。でもかならずなにか原因があるから、けいれんを起こしたのです。原因究明をしておきます。
ここに注意!
★意識障害を起こしている子どもをあわててゆさぶったりするのは危険です。またあわてて抱きかかえて走ったりすることも避けましょう。

けいれんを起こしたからといって即、生死にかかわるような危険な状態にはなりません。5分から10分はようすをみて、落ち着いて病院へいきます。
★歯と歯のあいだにはしなどを入れるのはやめましょう。けいれんして口がガクガクすると、舌をかみ切って死ぬのではないかと信じられていますが、そんなことはありません。
口に入れたもので窒息したり、介助者が指をけがする危険もあります。
★なにか重大な病気が隠されていることもあります。けいれん後は、平常にもどってもそのままにせず、かならず受診しましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。