家庭でのようすが診断の手がかりに
あやすと声をあげて笑います。目でものを追うこともできるようになり、首がすわってきます。そのため、だっこしているときの首のすわり方や、おもちゃの握り具合など、家庭での赤ちゃんのようすが、健診では大切な判断材料になります。健診の前に、すこし注意深く観察して、医師に報告できるようにしましょう。
また、1か月健診でみつからなかった先天的な異常や病気も、おもなものは、この健診でほとんど発見されます。
医師がみるポイント
全身状態などをチェック
身長・体重・胸囲などのふえ方、心音、肺の音、呼吸状態・大泉門の開き具合をみます。
また、姿勢や四肢の大きさ、両手足の運動に左右差がないかをみます。
反射をみる
モロー反射や把握反射など、原始反射(「新生児期の体と心の発達と日常のケア/原始反射がみられる」)の大部分は消失してきます。この健診ではこれらが消失しているかどうかを確認します。消えていないときは脳の発達がさまたげられていることも考えられます。このほかに、赤ちゃんをすわらせ、体を左右に傾けたときに顔を垂直にしようとするかどうかをみる「視性立ち直り反射」、わきの下をかかえて足を床につけさせ、足のつっぱり具合をみる「垂直つり下げテスト」、おなかを下にして水平にかかえて体の緊張をみる「ランドー反射」などをみます。
図「3~4か月健診・反射をみる」
体の緊張をみるランドー反射。
首のすわりをみる
赤ちゃんを腹ばいに寝かせて、自分で頭を持ち上げられるかどうかや、すわらせたまま左右に体をゆらして、頭が不安定にガクガクしないかどうかをみます。
斜頸をみる
1か月健診で首にしこりがあっても、このころには大半が治っています。しこりが残っているようなら整形外科で診察を受けることもあります(「筋性斜頸」)。
斜視をみる
赤ちゃんは目と目の間隔が広いため寄り目にみえやすく、それが斜視(「斜視」)にみえることもあります。健診では寄り目か斜視かを調べます。
追視テストをする
ペンライトの光を赤ちゃんの目に当てて動かし、光を追うかをみます。
大きな音の反応をみる
拍手をして音に反応してふり向くかをみます。反応しない場合は難聴(「難聴(乳幼児の難聴)」)が原因かを調べるため、くわしい検査をすることもあります。
頭や顔の湿疹をみる
3~4か月ころになると、脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎などで頭や顔の湿疹に悩まされる子どもも少なくありません。頭や顔がジクジクしたり、カサカサしていないかを観察します。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。