X線で調べる(えっくすせんでしらべる)

図「胸部X線検査」

どんな検査?


X線(レントゲン線)が体を透過する性質を利用し、必要な部位に照射してフィルムに撮影し、その部位の状態や形態を観察します。内臓の状態を調べるためには、胸部や腹部の撮影をします。骨折が予想されるときは、その部位の撮影をします。

検査のしかた


金具のついた衣服をぬいで、必要な部位を機械にあて、医師の合図に合わせて深く息を吸い、やめの合図がかかるまで動かないでいます。赤ちゃんや幼児の場合は、動かなさいように体をおさえます。
 消化管や腎臓尿路系の検査の場合は、X線だけでは見にくいので、造影剤を注入することもあります。胃の検査の場合は、バリウムやヨード剤などの造影剤を飲みます。赤ちゃんの場合、ヨード剤はミルクに混ぜて飲ませます。バリウムの場合はカテーテル(細い管)で鼻から注入し、検査後はカテーテルをとおして回収します。
 腸の検査の場合は、注腸といって肛門からたくさんの量のバリウム(腸重積症の場合は空気のこともある)を入れます。
 腎臓尿路系の検査の場合は、静脈注射で腎臓から排泄されるタイプの造影剤を入れます。または、膀胱造影といって、膀胱にカテーテルで造影剤を入れて検査する場合もあります。

検査でわかること


①胸部の疾患

 肺炎、気管支ぜんそく、心臓の大きさの異常などがわかります。

②腹部の疾患

 胃や十二指腸などの疾患(幽門狭窄症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍)、腸閉塞や腸重積症などがわかります。腸重積症が疑われる場合は、肛門からバリウムまたは空気を入れて検査します。この場合は、診断の確認のほか、治療を兼ねて行います。

③腎臓尿路系の疾患

 造影剤を使い、腎臓や尿管、膀胱、尿道の形を見て異常を発見します。造影剤が排泄される過程をみることで、尿路の形態異常、水腎症、膀胱尿管逆流などがわかります。

④骨折の有無

 頭部をぶつけた場合は、骨折の有無を調べたり、CT検査の前段階として検査します。手足の場合は、骨折の有無を調べるために行います。

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