どんな病気?
胃や十二指腸に潰瘍ができる病気で、内視鏡の発達により、子どもにも見つかるようになりました。
症状
胃潰瘍では、吐血や吐瀉物に血が混じっているのがみられ、十二指腸潰瘍では便に血が混じっていたり、黒っぽい便をしたり、貧血の症状がみられます。腹痛を訴えることもありますが、大人のように空腹時に痛むという典型的な例は少ないのが特徴です。
原因
乳児では重篤な病気のあとに胃や十二指腸に潰瘍ができる二次性のものが多く、学童では、成人の症状と似てきます。精神的・肉体的ストレスが誘因になることもあります。
子どもでも、大人と同じように病変部にヘリコバクター・ピロリという細菌(ピロリ菌)が検出され、ピロリ菌の感染も原因の1つとみられます。
治療
胃酸の分泌をおさえるH2ブロッカーや制酸剤、胃粘膜保護剤などで治療します。出血があるときは絶食し、その後、流動食から順に1週間ぐらいで普通食にもどします。
腹痛があるときは、少量の食事を回数多くとるようにします。出血が多いときには内視鏡を使って止血したり、外科手術を行います。
ピロリ菌が原因の場合には、強力な胃酸分泌抑制剤と抗菌剤を組み合わせて、7~14日内服して除菌します。
家庭でのケア
嘔吐や出血があるときはベッド上での安静が必要です。
再発が多いので、食事のときによくかむ習慣をつけましょう。心理的な要因が関係している場合は、カウンセリングが必要になることもあります。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。