お部屋別に安全チェック!

玄関・廊下

玄関や廊下は子どもの事故の発生が多い場所

玄関や廊下での子どもの事故は、小児科医のグループが行った調査データによると、住宅の一部分であるにもかかわらず、意外と事故の発生が多い場所です。床は特に危険な場所とも思えないのですが、実はかなりの死傷者をだしています。平成17年の人口動態統計によると、スリップ、つまずき、あるいはよろめきによる同一平面上での転倒事故で、大人も含めて1,137人が亡くなっています。特にお年寄りはすべったり、つまづいたり、ほんの少しの段差でもバランスを失って転倒してしまいます。お年寄りの場合、転倒による骨折からそのまま寝たきりになる場合も多いようです。

玄関や廊下は子どもの事故の発生が多い場所

また、玄関での事故となると、玄関ドアは廊下にあるドアに比べてガラスの心配は少なくなりますが、重いものが多くなります。それによって手をはさんだり、ぶつけた場合、けがや事故は重大なものになりがちですので、注意が必要です。

玄関や廊下での事故は、床の段差やドアまわりの事故がほとんどだといってもいいでしょう。

玄関の安全対策1 玄関アプローチでは段差に工夫を

段差でつまずいたり転倒しないような工夫が必要です。

段差を気づきやすくする

1. 段差を気づきやすくする

つまずく可能性のある段差は、例えば、照明をあてたり、色や仕上げを変えるなどして気づきやすくします。

室内よりもゆるやかに

2. 室内よりもゆるやかに

できるかぎり段差はないにこしたことはありません。どうしても段差ができる場合は、靴やはきものによって足元が安定しなかったり、荷物をかかえているケースも多いので、室内の階段に比べて踏み面を大きくして勾配をゆるやかになるように設計しましょう。

3. 段差を気づきやすくする

段差でのすべり止めには、段鼻タイルなどをつけましょう

玄関の安全対策2 玄関・たたきにはすべりにくいものを

玄関・たたきにはすべりにくいものを

玄関の床には床用のすべりにくい素材を利用します。特に雨の日のようなぬれたときでもすべりにくいものを選びましょう。そのような素材を選びながら、ハイヒールなどの靴のかかとをひっかけるような部分を設けないのがポイントです。例えば、大理石のバーナー仕上げのものは表面に凹凸があり、ぬれてもすべりにくい素材といえます。また、できるかぎり目地も細くするように注意してください。

玄関の安全対策3 玄関にも手すりをつける

玄関にも手すりをつける

玄関からの上がり降りが楽なように、また、バランスをくずしても体が支えられるように、手が自然に届く所にしっかりした手すりをつけます。

廊下の安全対策1 廊下の床の仕上げに配慮を

すべりにくい仕上げ材料を使う

1. すべりにくい仕上げ材料を使う

床にはすべりにくい仕上げ材料を使います。転倒防止の意味ではフローリングよりカーペットのほうがすべりにくいものです。フローリングにする場合は、V溝のあるフローリングがすべりにくいといえます。さらに、すべり止め用のワックスを塗っておくとより効果的です。ワックスは適合表示を十分確認して使用しましょう。

すべりにくいものとすべりやすいものを隣接しない

2. すべりにくいものとすべりやすいものを隣接しない

すべりにくい床からすべりやすい床に歩いてきたときに、すべったり、転んだりするものです。すべりにくいものとすべりやすいものを隣接しないように。廊下と居室のように、空間の特異性がはっきり変わって、その意識がしっかりできる場所以外は使わないほうがよいでしょう。少なくとも同じ廊下の中では使わないことです。

廊下の安全対策2 つまずかない配慮を

段差を設けない

特に子どもや老人にとっては、たとえ小さな段差でもつまずきの原因となります。極力段差を設けないにこしたことはありません。段差はある程度の高さがあれば意識されるので注意もできますが、ちょっとした寸法の段差は、逆に危ないものとなる可能性があります。すでにある小さい段差を、くさび型断面の部材でつなぐことも、次善の策として検討に値します。

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