Q)オーガズムというものを一度も感じたことがありません
A)女性は、性的に興奮した状態で、さらに性的な刺激が加わると、腟が小刻みなけいれんを起こし、全身の筋肉が緊張し、この瞬間、オーガズムを感じるといわれます。
男性は射精のときにオーガズムを感じるのに対して、女性は、オーガズムを感じるまでに時間がかかること、感じる部分に個人差があることなどから、この感覚を知らないという人はたくさんいます。また、男性の身勝手なセックスで、短時間で終わるため、女性がオーガズムを感じない場合もあります。
一般に、オーガズムはクリトリスで感じる女性が多いようです。マスターベーションでクリトリスを刺激してみて、気持ちのよいさわり方を知っておき、セックスのときにパートナーに伝えてみるのも方法です。
Q)妊娠するのがこわくてセックスを楽しめない
A)どうしてもコンドームがいやならば、低用量ピルによる避妊が有効です。ピルの避妊率はほぼ100%ですから、まず妊娠する心配はないでしょう。ただし、ピルのみによる避妊は、性感染症のリスクがぜったいにないときだけにかぎります。かならずふたりで検査を受けておくように。
Q)どうしてもペニスが入らなくて悩んでいます
A)過去にレイプされた、幼児期に性的虐待を受けたなど、精神的なトラウマがある場合、セックスに対する恐怖心から、セックスができなくなることがあります。
また、性的刺激を受けても分泌液が少なかったり、また、処女膜がかたすぎて挿入できないこともあります(処女膜強靭症=腟と外性器の異常)。
そのほかには、腟にペニスが入ることを想像すると、腟がかたく締まってしまう人もいます。これらについては、セックスの悩みが話せる婦人科医や、カウンセラーなど心の専門家に相談してみることです。
Q)新婚なのにセックスレス。これってヘンなの?
A)夫婦が仲良くなりすぎるとセックスレスになることがあります。お互いを「友達」としてみてしまい「異性」として感じられなくなってしまうためです。そんな関係でも、お互いの心が満たされているのなら、それはそれで一つの夫婦の形でしょう。ただ「私たち、このままでいいのかしら?」という考えが少しでも頭をよぎるのなら、今後のセックスライフについて夫婦で話し合ってはどうでしょう。
とくに、夫婦ともに「将来、赤ちゃんがほしい」と考えているなら、なるべく早く話し合ってみることです。一方、あなたや夫が「セックスはしたいけど、いざとなるといいだせない」なら、その理由を考えてみてください。意外と多いのが、はじめてのセックスのとき、パートナーに「毛深い」などといわれたことが気になっていること。これは夫婦間や友達にも相談しにくいものですから、専門家によるカウンセリングを受けることをお勧めします。
Q)排卵日になるとセックスしたくなりますが……
A)女性のからだは、女性ホルモンによってコントロールされているため、排卵日になるとプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌がさかんになり、この影響で乳首が敏感になったり、性欲が増すことがあります。
また、月経の前後や月経中にセックスをしたくなる人もいるようですが、これらはごく自然な生理現象なのです。
Q)出産すると腟のしまりが悪くなるって本当?
A)出産は赤ちゃんを押し出すのですから、腟の筋肉はゆるみますが、時間とともにもとにもどります。ただ、赤ちゃんが小さいうちは、育児疲れでセックスどころではないという人が大半です。育児がらくになったころ腟壁の筋肉は分厚くなり、腟の状態ももとにもどってきます。
Q)私はセックスしたいのに夫がしたがらない
A)どうしてセックスしたくないのか、話し合ってみましょう。もしかしたら、つい女性としてのはじらいを忘れてしまったあなたに、ときめかなくなったのかもしれません。あなた自身も生活態度などを反省してみるとよいでしょう。また、たとえば過去のセックスで失敗した経験などが原因ということもあります。解決できないようならふたりで心の専門家に相談を。
Q)セックスをするときれいになるってホント?
A)医学的にもセックスをすると女性ホルモンの分泌が高まることがわかっています。女性ホルモンの分泌が高まれば肌に張りがでて、たしかにきれいになるでしょう。
でも、もっとも大きいのはメンタルな部分なのかもしれません。最愛のパートナーと満ち足りたセックスをしていれば、気持ちが明るくなりますし、自然に笑顔がでてきますね。心が満たされれば、家庭生活や仕事にも前向きになれ、いきいきした女性になれるはずです。さらにたいせつな人のために、いつもきれいでいたいと思い、からだのお手入れもまめになります。
つまり「心とからだが満ち足りた、いいセックスをしていること」が、いきいきと輝いた女性をつくるのではないでしょうか。
Q)セックスのあと、少量ですが出血があります
A)一つは病気が原因の出血です。子宮腟部びらんや子宮頸管ポリープ、子宮頸がん(子宮がん)が考えられますが、出血の際に痛みはありません。自己判断しないで婦人科を受診しましょう。また「妊娠」ということもありますので、基礎体温をチェックしてください。排卵日から2週間以上高温がつづけば妊娠の可能性も。
Q)セックスのあと腟の中がヒリヒリ痛みます
A)もっとも多い原因が、腟が十分にうるおっていないのに、急いで挿入すること。十分にうるおってから挿入するように話しましょう。
また、腟炎を起こしていたり性感染症に感染し、腟や子宮に炎症があるときも痛みます。とくにカンジダ腟炎は要注意。早めに受診して検査を受けて。
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