更年期を迎えた女性の家族の方へ(こうねんきをむかえたじょせいのかぞくのかたへ)

 更年期とは、閉経前後の約10年間ぐらいをいい、思春期とならんで女性のからだに大きな変化が起こる時期です。どんな女性にも訪れる変化ですが、その現れ方はさまざまです。からだにどんな変化が起こって、体調や精神状態にどんな影響を与えているのか、ぜひ、家族の方も理解していただきたいと思います。

女性ホルモンの低下で自律神経が乱れます


 更年期障害といわれる、のぼせ、発汗、動悸、冷え、不眠、肩こり腰痛、めまい、耳鳴りなど、さまざまなからだの不調に悩まされる女性は大勢います。これは、単に「気の持ちよう」で解決できるものではありません。
 さまざまな症状は「女性ホルモンの減少」により、起こって当然の結果なのです。

更年期障害の原因は複雑です


 しかし、更年期障害の原因は、単にホルモンの減少だけでなく、本人の気質・性格をはじめ、置かれている環境によるストレスなど、さまざまなことが複合して起こる複雑なものなのです。ですから、なおさら周囲の理解と支えが必要です。

人生のターニングポイント


 閉経を前に女性としての喪失感、健康への不安感、また、子どもの自立などによる寂しさ、老後の夫婦関係や経済的な不安など、この時期にはいろいろなことが重なり、精神的にも不安定になりがちです。
 このとき、夫や家族から、「疲れがでる時期だから、ゆっくりしたほうがいい」とか、「ペースダウンして治療しよう」とか、「趣味など好きなことをして心身をリラックスさせるといいよ」などのことばと援助があれば、からだの不調と精神の揺れは軽くなるはずです。
 また女性ホルモンは、女性の生殖機能だけでなく、脳機能、皮膚、血管や骨の老化予防など、全身にはたらくものです。その減少により、心筋梗塞、脳梗塞、骨粗鬆症、痴呆などが起こりやすくなります。心身ともに、家族の理解が必要です。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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