思春期(ししゅんき)

 女性ホルモンが、急激に増加して子どもから、少女・女性へと変身する時期

女性ホルモンの分泌で、ふっくらとしたからだつきに


 8歳ごろから20歳ごろまでを広い意味で思春期と呼びます。女性への扉をあけ、成熟期の基礎づくりとなる大事な時期です。
 思春期になると、脳の下垂体から「大人になる準備の開始」という合図がくだされて、女性ホルモンがつくられはじめます。成長の時期やスピードには個人差もありますが、乳房もふくらみ、腰やももの皮下脂肪もふえて、ふっくらとしたからだつきになり、陰毛も生えて、初経(初潮)を迎えます。
 この時期は、女性ホルモンのはたらきで一生分の骨がつくられます。大人になってから骨量をふやすことはできないことを子どもに教えましょう。

成長に個人差が大きくなり個性が明確に


 思春期というのは、あきらかに異常と思われる状態でなければ、そのなかでの成長のバリエーションはいくらあってもいい、幅のある時期です。
 つまり、5歳で陰毛が生えたり、中学を卒業しても月経がなければ、やはりどこかに問題があるかなと心配します。けれど、全員の成長が同じ速度・内容ですすむわけではないのです。
 精神的にも、父親を嫌い、分離傾向にある子もいれば、非常に父親と親密で、いつまでもいっしょに入浴したりする子もいます。
 思春期とは、そのように個人差が非常に大きい時期だということを知っておきましょう。

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