不規則な排卵になり多種多様な症状が
卵巣機能が低下して、排卵が遅れたり、なかったりして、いろいろな月経異常(月経の異常)が起こってきます。思いがけずに妊娠する可能性もあります。更年期前期のころは、いわゆる更年期障害(更年期と向き合う)といわれる症状が現れますが、強くでる人、あまり感じない人など個人差があります。現在、更年期障害の治療法は多様で、更年期外来がある病院も少なくありません。つらい症状の場合は、こうした専門外来や婦人科、かかりつけの内科などに相談しましょう。
生活習慣病の危険が増すとき
女性ホルモン(エストロゲン)の低下により、自律神経の失調症状(自律神経と自律神経失調症)がでたり、不安やうつ状態などの精神神経症状がでたりします。
エストロゲンには、高脂血症を改善するはたらきや、骨の量を維持するはたらきなど、たくさんの特徴があります。それらの分泌の低下とともに、動脈硬化がすすんだり骨粗鬆症になったり、また肥満に悩んだりします。
女性としての価値観が試されるとき
若々しい人、非常に老けたように感じられる人など、いままでの健康への配慮、気持ちの持ち方などの差で、外見的な個人差が大きくなります。日ごろから、自分のからだと心に関心を持ち、心身をいたわりながら大事にケアしてきた人は、いつまでも若々しくいられるのかもしれません。
しかし、年齢とともにしみや白髪も気になりだし、肌の張りも衰えてくるのも事実。更年期には、年齢とともにからだが変化することを自覚していきますから、女性としての価値の重点を若さや美しさだけにおいてきた人には、動揺が大きいでしょう。
だれにもあるこの動揺を少しでも軽くすませるためには、からだの成り立ちや、その流れを正しく理解すること、生き甲斐をしっかり持っていることなどが役に立つでしょう。
「カキクケコ」の気持ちを忘れないで!
この時期は、夫やパートナーとの関係が、純粋に心の通う関係になっているかどうかが試される時期といえます。また、子育ての責任から解放され、自分自身の生き方が問われる時期です。この期につづく高齢期をいかに充実して、楽しく生きていけるか、更年期はその準備のときともいえるのです。
いまや人生85年とも100年ともいわれる時代です。この35年以上の人生の延びをいかに楽しく健康ですごせるかは、その準備をいかにするかにかかっています。カ/活発に、感動し、感謝の気持ちで。キ/気力、希望を持って、適度の緊張。ク/くよくよせず、唇に口紅を。ケ/健康に気をつけ、決断力を持って。コ/好奇心旺盛、行動的に。
以上の気持ちで乗り切りましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。