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妊娠中&帝王切開後の「イレウス」に注意!生命に関わることも…

妊娠中&帝王切開後の「イレウス」に注意!生命に関わることも…

妊娠後期や帝王切開後は腸閉塞(イレウス)を起こしやすい時期。強い腹痛や嘔吐の症状がある場合は注意が必要です。腸閉塞の原因となる帝王切開後の腸管癒着を予防するためにできることを紹介します。

2019-05-16更新

腸閉塞(イレウス)

開腹手術後の腸の癒着が腸閉塞(イレウス)の主な原因

腸閉塞は腸の内容物の流れが止まる病気です。多くは開腹手術後の腸管癒着が原因となり、手術直後から数年以内に起こります。腸がマヒして蠕動運動が止まることで起こるタイプ(機能性イレウス)と腸の内腔がつまって起こるタイプ(機械性イレウス)があります。

便やガスが出なくなった結果、腹部全体がふくれて強い腹痛が生じるほか、吐き気・嘔吐・腹鳴(おなかがゴロゴロ鳴る)などの症状が起こります。治療しないまま放置すると、内容物を嘔吐して脱水状態になったり、たまった内容物に細菌が増殖して中毒症状がでたり、腸が壊死を起こしたりと、生命に関わることもある危険な病気です。

原因や症状によって腸閉塞の治療法は異なりますが、点滴で脱水状態を改善するとともに、鼻から胃や腸に管を入れてたまっている腸の内容物を吸引して排出するのが一般的です。抗生物質の投与などで様子を見ても症状が改善しない場合には、手術を検討する場合もあります。

妊娠後期の妊婦&帝王切開した経産婦は要注意!

腸閉塞は急性虫垂炎や急性胆嚢炎と同様に、妊娠中に急激な腹痛を生じる疾患として知られ、妊娠中や産後すぐの産褥期に腸閉塞を発症する頻度は、1,500〜1,600件に1例と言われています。

妊婦の腸閉塞の発症時期は妊娠後期が最も多いのですが、その理由は妊娠中期から後期は子宮が大きくなり癒着した腸管を圧迫することにあると考えられています。特に妊娠前に開腹手術や帝王切開を経験している場合は注意が必要です。

また、腸閉塞の原因になりやすい腸管癒着は、初めて帝王切開を受けた妊婦の46〜65%に発生するというデータもあります。手術後の腸管癒着は多少起こるのが普通で、癒着がすべて腸閉塞を起こすわけではありませんが、腸管癒着は腸閉塞の患者の75%に見られる症状で、影響は大きいと言えます。

腸管癒着・腸閉塞予防にできること

こうした状況もあり、最近は病院側でも腸管癒着を防ぐために切開した部分を「癒着防止シート(医療用シートで1ヶ月ほどで体内に吸収される)」で覆ってほかの臓器と物理的に離したり、手術後に薬を使用して癒着を防ぐなど対策が取られる場合も増えています。

帝王切開後は早くから歩いたり体を動かすように指導されますが、これは腸などの癒着予防のためです。手術後は約1週間で抜糸をしますが、抜糸後も傷は完全に治ったわけではありません。傷あとはこすらず、傷を広げないためにも無理な運動は避けましょう。帝王切開後にひどい腹痛や嘔吐があった場合には、腸閉塞の疑いがあるので、早めに病院を受診することが大切です。

産後特に気になる症状がない場合も。胃腸の動きが悪くなったり便秘になったりすると腸閉塞を引き起こしやすくなるため、予防のためにも消化がよくミネラルを多く含んだ食事を取るようにしましょう

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