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加湿器が原因になることもある「レジオネラ症」。お手入れで予防を!

加湿器が原因になることもある「レジオネラ症」。お手入れで予防を!

空気が乾燥する冬は加湿器を使う家庭も多いはず。でも、加湿器のお手入れを怠ると「レジオネラ肺炎」の原因になるリスクも…!レジオネラ症の症状や感染経路、治療法、超音波加湿器を使用する際の注意点をまとめて紹介します。

2018-11-27更新

加湿器がレジオネラ症の原因にも

レジオネラ症とは?主な感染経路は「エアロゾル感染」

レジオネラ症とは、土の中や河川などにいるレジオネラ属の細菌が生活用水の中に入って増殖し、高齢者や免疫力が低下した人の呼吸器から体内へと感染して発症する細菌感染症。

発熱・筋肉痛・頭痛など風邪のような症状が現れて、4~5日でおさまる「ポンティアック熱」と、高熱・せき・膿の混じった痰、意識障害などがでて重症化する「レジオネラ肺炎」の2種類が知られており、日本では患者の9割以上が「レジオネラ肺炎」です。

意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢神経系の症状や、下痢もレジオネラ肺炎の特徴とされ、適切な治療がなされない場合には、急激に症状が悪化し、命に関わることもある病気です。

レジオネラ菌の感染経路は以下の3つのパターンがあります。なかでも、レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾルを吸入することによって感染する「エアロゾル感染」が多く見られます。人から人へ感染することはありません。

1.エアロゾル感染:冷却塔水、加湿器や循環式浴槽などから汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)を吸い込んだ場合
2.吸引・誤嚥ごえん:温泉浴槽内や河川で溺れた際に汚染された水を吸引・誤嚥した場合
3.土壌からの感染:レジオネラ属菌が汚染された腐葉土の粉じんを吸い込んだ場合

温泉施設のほか2018年1月には加湿器が原因の集団感染も

日本では1999年の感染症法の施行に伴って、国内で発生したすべてのレジオネラ症感染者が報告されるようになりました。ジャグジーや循環式風呂の増加のほか、検査法の開発・普及などもあり、報告件数は調査開始以来、年々増加傾向となっています。2017年は過去最多の1700件以上の報告がありました

過去のレジオネラ症の集団感染事例では、ほとんどが温泉施設やスポーツクラブ、ホテルなどの入浴施設でのエアロゾル感染が原因でしたが、2018年1月には大分県の特別養護老人ホームに置かれていた加湿器2台が原因と思われる集団感染も。3人が発症し、1人が死亡する事態となりました。

加湿器には、スチーム式や気化式などいくつかのタイプがありますが、上記の集団感染事例では、水を加熱しないで超音波振動で拡散する「超音波加湿器」を使用していたとのこと。レジオネラ属菌は60℃では5分間で殺菌されるため、水を加熱して蒸気を発生させるタイプの加湿器は感染源となる可能性は低いとされていますが、加熱しないタイプの超音波加湿器を使う際は以下の点に注意が必要です。

▼超音波加湿器によるレジオネラ症を予防するポイント
・使用する際は必ず新しい水をタンクに入れ直し、水のつぎたしをしない
・使用後は、タンク内の水を抜き、乾かして保管する
・タンクはこまめに清掃する

また、レジオネラ属菌は、流れが停滞した水温が39度前後の環境で増殖しやすい特徴があり、温泉はもちろん、家庭の循環式浴槽も注意が必要です。家庭で追い焚き機能付きの風呂を使用する場合には、浴槽内に汚れやバイオフィルム(細菌で形成される「ぬめり」)が生じないように定期的に洗浄することが大切です。

特に病気への抵抗力が弱い乳幼児や高齢者がいる家庭では注意しましょう。

レジオネラ症の治療法・受診する診療科目は?

レジオネラ属菌による細菌感染症であるレジオネラ症は、抗菌薬で治療することができます。症状を悪化させないためにも、早期診断・早期治療が重要です。

レジオネラ症は尿検査・血液検査により診断が可能です。もし温泉に行ったあとや加湿器を使用していて肺炎のような症状が出た場合には、呼吸器内科や内科を受診しましょう。

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