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性格の偏りで社会生活に支障をきたす「パーソナリティ障害」とは

性格の偏りで社会生活に支障をきたす「パーソナリティ障害」とは

性格の偏りは誰にでもあるものですが、対人関係や日常生活に支障をきたす場合には「パーソナリティ障害」が疑われます。若い女性に多い「境界性パーソナリティ障害」では自傷行為やアルコール依存症などの問題行動の原因になることも。なるべく早く精神科を受診して治療を受けることが大切です。

2018-11-08更新

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とは?人格障害と呼ばれた時期も

人は誰でも性格の特徴や偏りを持っているものですが、それがあまりに極端な場合、周囲の人を困らせたり、本人も苦しむことになります。パーソナリティ障害とは、性格の著しい偏りによって、対人関係や日常生活に支障をきたす場合をいい、専門医の治療が必要になります。

パーソナリティ障害で指す「パーソナリティ」は、「その人の持つ性格」という意味で心理学的な意味でいう「人格」とは異なるものです。以前は「人格障害」と呼ばれていましたが、差別的な印象や人格否定の印象が強かったため、パーソナリティ障害へと名前が変更されました。

パーソナリティ障害のタイプ別の特徴をチェック!

パーソナリティ障害は、人格が形成される過程の思春期から青年期に発症することが多く、さまざまなタイプがあります。1人であるタイプの特徴をすべて備えているわけではなく、いろいろなタイプの要素をあわせ持つ人もいます。

アメリカ精神医学会の診断基準では、パーソナリティ障害は大きく3つのグループ(A群・B群・C群)に分けられ、さらにその特徴別に10種に分類されています。

A群(奇妙で風変わりなタイプ)
・妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
・統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
・統合失調型パーソナリティ障害(会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)

B群 (感情的で移り気なタイプ)
・境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
・自己愛性パーソナリティ障害(傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
・反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
・演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)

C群 (不安で内向的であることが特徴)
・依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
・強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
・回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)

若い女性に多くみられる「境界性パーソナリティ障害」

境界性パーソナリティ障害の特徴は、感情の起伏が非常にはげしく不安定なことです。相手を称賛していたかと思うと、手の平を返したようにささいなことで相手を批判するなど、対人関係の不安定さから、相手を全面的に「好き」か、全面的に「嫌い」かの両極端になりがちです。その裏には「人から見捨てられることに対する強い恐怖心」があると考えられます。

相手の関心を引くために努力しますが、受け入れられないと絶望し、手首を切るなどの自傷行為をくり返したり、自殺を図ったりします。慢性的な孤独感や喪失感を感じて心が満たされることがないので、薬物やアルコールに依存したり物を盗んだりといった問題行動が見られることもあります。

こうした行動に周囲の人は振り回されやすく、専門家でないと手に負えません。本人が精神科を受診したがらない場合も、心配していることを伝えて、なるべく早く受診しましょう。

治療はカウンセリングなどの精神療法が中心で、対話を通して患者が自分を客観的にとらえ、問題を解決していけるようにします。「境界性パーソナリティ障害」に限らず、パーソナリティ障害の治療は長期に及びますが、患者と医師が協力しながら問題となっている行為やその原因・対策について一緒に検討していくことが大切です。

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