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男性より女性の方が発症しやすい!主婦に増える「アルコール依存症」

男性より女性の方が発症しやすい!主婦に増える「アルコール依存症」

男性に多いと思われがちなアルコール依存症ですが、近年は女性にも増えています。アルコール依存症のタイプと身体的・精神的症状とともに、節度ある適度な飲酒量も紹介します。

2019-03-15更新

アルコール依存症

女性の飲酒者が増加!「生活習慣病のリスクを高める量」とは?

アルコール依存症は、大量のお酒をくり返し摂取するうち、お酒がないといられなくなる状態です。以前は男性に多いトラブルというイメージでしたが、最近はアルコール依存症になる女性が増えているそう。ごはんを作りながら台所で飲酒をする「キッチンドランカー」という言葉もありますが、専業主婦で自宅でお酒を飲む習慣がある人がアルコール依存症になってしまうケースも多いようです。

2016年に厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」によると、「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者」の女性の割合は9.1%で過去最高となりました。年次推移を見ると、男性では大きな増減がないのに対して、女性は2010年の7.5%から増加傾向にあることがわかります。

ここでいう「生活習慣病のリスクを高める量」とは、1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上の場合を指します。女性の基準である純アルコール摂取量20gをアルコール飲料の量に換算すると、1日ビール500ml相当(日本酒1合弱、25度焼酎なら100ml、ワイン2杯程度)が目安となります。

女性は短期間でアルコール依存症になりやすい!

実は、同じように飲酒を続けた場合でも女性は男性より10〜15年早く依存症になると言われています。アルコールは脂肪に吸収されにくいため、男性より体脂肪の多い女性は血中アルコール濃度が高くなりがち。また、女性ホルモンが代謝を妨げるため、アルコールの処理にも時間がかかってしまうのです。

こうした複合的な理由から、女性は男性にくらべて短期間でアルコール依存症におちいりやすいので注意が必要です。

アルコール依存症のタイプ&症状をチェック!

アルコール依存症には、次のようなタイプがあり、女性に多いのは「怠業型」。「キッチンドランカー」と呼ばれる主婦のアルコール依存症もこのタイプです。

●問題飲酒型
いわゆる酒乱と呼ばれるタイプ。飲酒すると、極度に興奮し、大声でわめいたり暴力をふるいます。

●怠業型
飲酒時に問題行動はほとんどみられませんが、二日酔いのため、仕事に遅刻したり欠勤をくり返します。

●渇酒型(渇酒症)
ある一定期間、発作的に大量のアルコールを飲みつづけます。その後しばらく落ち着きますが、また、大量飲酒発作をくり返します。

アルコール依存症の影響は精神面にも身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活にも支障が出てしまいます。身体的症状としてはアルコール性肝炎、肝硬変、動脈硬化などがあり、精神的症状には不眠のほか、重症になると幻覚や被害妄想などが現れる場合があります。

アルコール依存症になった人が節酒・禁酒をすると、手指のふるえ、けいれん、幻視(小動物の群れが見えるなど)、幻触(体中を虫が這い回る感じ)などの「離脱症状」が起こるため、それを抑えるためにまたお酒を飲んでしまうという悪循環に陥ります。

アルコール依存症は専門家に相談&周囲のサポートが大切

アルコール依存症は「否認の病」ともいわれるように、本人が依存状態にあることを認めたがらない傾向が強いもの。また、いったんお酒をやめても、その後に一度でも飲むと元の状態に戻ってしまうので、強い意志を持って断酒する必要があります。精神科医など専門家の手助けを借りながら治療を進めていきましょう

アルコール依存症であることがわかった場合、まずアルコールを断ち、離脱症状や身体的な治療をします。その後精神療法を行いますが、本人だけでなく家族によるサポートが重要になります。回復期には、抗酒剤(アルコールを飲むと気分が悪くなる薬)を服用する場合も。

アルコール依存症は体や精神に悪いばかりではなく、友人や家族、仕事などに悪影響を与え、大切なものを失うことになってしまいます。一方で、アルコール依存症は、早期に治療を始めればそれだけ治療効果があがりやすい病気でもあります。もし気になる症状があったら早めに専門家に相談しましょう。

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