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【専門家監修】子どもに多い肌トラブルの症状と皮膚科受診の目安

【専門家監修】子どもに多い肌トラブルの症状と皮膚科受診の目安

デリケートな赤ちゃんの肌トラブルは皮膚科を受診すべきか迷うことも。そこで、発疹や虫刺され、やけどなど、子どもの皮膚疾患について、症状や受診の目安、応急処置の方法などをまとめました。※この記事は皮膚科医監修のもと作成しています。

2018-09-14更新

【専門家監修】受診前にチェック!子どもに多い皮膚トラブルの症状まとめ

原因を見分けるのが難しい発疹。受診のタイミングは?

赤ちゃんや子どもに多い皮膚トラブルに発疹があります。いつもはきれいな肌にブツブツができたとき、ママは「何の病気だろう。すぐに皮膚科へ行くべき?」と心配になりますね。

発疹があっても機嫌がよければ通常の診察時間内に受診して大丈夫ですが、顔色が悪かったり呼吸が苦しそうだったりしたら、救急外来を受診しましょう。また、医師に患部を見せると同時に、次のことも伝えると診察がスムーズになります。

▼発疹で受診するときに伝えたいポイント
・からだのどの部分に発疹がでているのか(手足やおなか、背中、目や唇などもチェック)
・発疹は急に増えたのか少しずつ増えたのか。いつ頃から増えたのか
・皮膚のかゆみ、痛み、痛み、その他の自覚症状の有無
・発熱の有無(受診時は熱が下がっていても、その前に熱が出ていたら伝える)
・発疹がでる前に何かを飲んだり食べたりしたか。また、触れたりしたもの(例えば動物や草など)はないか
・発熱など発疹以外の症状があるか

なお、発疹の受診目安については、こちらの記事もご覧ください。

【小児科医執筆】赤ちゃんの肌トラブル、受診の目安は?<前編>
【小児科医執筆】赤ちゃんの肌トラブル、受診の目安は?<後編>

虫刺され・やけどなど、そのほかの皮膚疾患の受診目安や応急処置

アトピー性皮膚炎そのほか、子どもがなりやすい皮膚のトラブルを疾患別にまとめてみました。受診のタイミングはそれぞれですが、症状によっては受診までに応急処置をしたほうがよいときもあります。いざというときのためにも対処法を覚えておきましょう。

●アトピー性皮膚炎

・症状
アトピー性皮膚炎は年齢がすすむにつれて、症状が変化します。生後2ヶ月~3ヶ月頃は、顔や頭を中心にじゅくじゅくした強いかゆみをともなう赤い湿疹が現れます。その後だんだんと腹部や手足に広がっていき、2歳頃から学童期になると、全身の皮膚がカサカサになり、粉をふいたようになります。肘の内側や膝の関節の裏側は、皮膚が赤く厚く(苔癬化)なるのも特徴です。

・受診のすすめ
かゆみや湿疹がひどいときは皮膚科を受診して、医師の指示にしたがいます。副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の軟膏や抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を使って治療していきます。
アトピー性皮膚炎は、適切な治療をきちんと受ければ症状が出にくくなり、症状が出たとしても程度が軽くなることが多い疾患。自己判断で薬をやめたりせず、室内の環境を整えるなど予防に努めながら治療を継続しましょう。

●アタマジラミ

・症状
シラミの一種が起こす皮膚炎で、保育園や幼稚園、小学校などで集団発生がみられます。後頚部を主として髪の毛の根元近くに、アタマジラミの卵(0.5mmの白い楕円形)が産み付けられ、ふけのように見えます。かゆみはあったりなかったりしますが、掻くと化膿して首のリンパ節がはれることも。

・受診の目安
シラミを駆除する医薬品は薬局・薬店でも販売されていますが、アタマジラミかどうか迷ったときは皮膚科を受診しましょう。家族もアタマジラミがうつっているかもしれないので、一緒に皮膚科を受診することをおすすします。

●いぼ

・症状
乳幼児に見られるいぼ「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」は、はじめは小さいブツブツですが、だんだん大きくなって直径2~10mmくらいになります。手足の甲や指、爪のまわり、肘、膝がしら、顔にもでることがあります。痛みやかゆみなどの自覚症状はありません。原因は、いぼのウイルスなので次々ふえる可能性があります。
また、2mm~5mmくらいのいぼが、顔、とくに額とほお、手の甲などに出る「青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)」は、思春期ころに多発しますが、まれに10歳以下の子どもにみられることもあります。

・受診の目安
いぼを増やさないためにも、気付いたら早めに皮膚科を受診するのがよいでしょう。一般的に行われているのは、液体窒素でいぼを凍らせて除去する方法です。指でいじるとほかへうつるので、子どもが触らないよう注意しましょう。うおのめと間違うことが多いです。

●虫刺され(アブ、ハチに刺された)→ 応急処置をしてから受診を

・応急処置の方法
1.まず、皮膚に毒針が残っていたら、大きいものはとげ抜きでとります。
2.虫に刺された箇所を、血と共に毒を絞り出すように指でつまみ、毒を出します。市販の「吸引器(リムーバー)」もおすすめです。口で吸い出すことはしないでください。
3.虫に刺された場所を水で洗い流します。洗い流すとき、強くこすったりしてはいけません。
4.もし自宅にあれば、かゆみ止めの軟膏や弱い副腎皮質ホルモン入り軟膏(ステロイド)を塗ります。
5.刺された場所を保冷材などで冷やすのも効果的です。

・受診の目安
針が皮膚の中に残っているかもしれません。また最悪の場合、アナフィラキシーショック症状を起こして死に至ることもありますので、早めに皮膚科を受診してください。

●やけど→ 応急処置をしてから受診を

・応急処置の方法
熱傷による皮膚の症状の進行をくい止めるために、すぐに冷やすことが大事です。時間のめやすは、10~15分ぐらい。覚えておきたいのは、「衣服を脱がすことより、冷やすことが先決」ということ。服を脱がすと痛がるときは、服の上から冷水をかけるなどしてください。広範囲の場合は、水を入れた浴槽などに、からだごとつけます。

・受診の目安
範囲が狭く,赤いだけで水疱ができていなければ、診察時間内に皮膚科を受診します。皮下組織まで達するやけど、関節や陰部をやけどしたときは救急外来を受診してください。広範囲の場合、また目や顔の場合は、すぐ救急車を呼びます。

「ベビカム 子ども医学館」では、このほかにもさまざまな皮膚の病気について、症状や治療法をまとめて紹介しています。また「ベビカム病院予約」では、当日予約やネット予約が可能な病院も。待ち時間なしで病院を受診できます。病院情報とともに先輩ママからの口コミも確認できるので、しっかりと情報収集して、自分にあった施設を選んで受診してくださいね。

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この記事を監修いただいた先生

水野惇子先生(東松原皮フ科 院長)


東京共済病院皮膚科医長、大森赤十字病院皮膚科部長、せんぽ東京高輪病院皮膚科部長。スキンクリニック代官山院長、有楽町皮膚科院長を経て東松原皮フ科を開院。小田原銀座クリニック美容皮膚科 顧問に就任。日々の診療で皆様と一緒に健やかな皮膚を取り戻す喜びを共有できたら、それが東松原皮フ科の大きな力となって参ります。地域医療の発展のため、健康な肌、美を極める肌を追求し、小さなお子様からお年寄りまで、お気軽にお立ち寄りいただける「かかりつけ医」となれるよう努力しています。
https://www.hadakenko.com/

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