赤ちゃんが元気であれば、まず心配いりません。成長とともに治るものがほとんどです
図「無題」
新米ママにとっては、赤ちゃんの体に起こるどんな事柄も、大きな心配ごとになります。
でも、赤ちゃんが元気できげんもよく、体重も順調にふえているのなら、赤ちゃんの
ただ、症状の程度がひどいときには、やはり治療や手術が必要な場合もあります。気になることがあれば、遠慮せずに、医師に相談したり質問してください。
目やに
点眼やマッサージで
図「目やに」
がんこな目やにがでるときは、先天性鼻涙管閉塞(「先天性鼻涙管閉塞(目)」)といって涙が鼻に抜けていく管がつまっていることが。自然に治ることも多いのですが、点眼・マッサージが必要なことも。気になるときは眼科か小児科へ。
鼻みず・鼻づまり
部屋の加湿対策を
赤ちゃんは鼻孔がせまく、気温の変化などでも鼻みず・鼻づまりを起こしがち。まだ口で呼吸するのがにが手です。蒸しタオルの湯気を鼻に近づけたり、部屋の湿度を上げて鼻づまりの解消を。綿棒での鼻そうじは粘膜を傷つけないように。
前頭部の黄色っぽいかさぶた
ふやかしてとります
まゆ毛から髪の生え際にかけてできる黄色っぽいかさぶたは、乳児脂漏性湿疹(「乳児脂漏性湿疹」)といい、皮脂がかたまったもの。自然に治りますが、気になるならオリーブオイルでかさぶたをふやけさせ、おふろで洗い流します。
寄り目
極端な場合は受診を
赤ちゃんは、近くのものを見ようとすると寄り目になります。また赤ちゃんの顔立ちは鼻のつけ根が低いので、寄り目に見えることも。成長とともに目立たなくなりますが、片方の視力が悪くて起こる場合もあります。極端な場合は眼科へ。
鵞口瘡
食欲が落ちたら受診を
図「鵞口瘡」
舌やほおの内側などに、白い乳カスのようなものがついて、ふいてもとれないのは鵞口瘡(「鵞口瘡(カンジダ性口内炎)」)です。原因はカンジダというカビの一種。赤くただれたり、お乳を飲むのをいやがるときは、小児科を受診。
上皮真珠
自然に消えていきます
歯ぐきに白い粒のようなものが見られることがあります。小さな赤ちゃんにときどきみられるもので、上皮真珠といいます。これは歯肉の皮が変形したもので、放っておくと、いつのまにか落ちてなくなります。治療の必要はありません。
ゼロゼロする
しばらくようすをみます
小さい赤ちゃんで授乳中、授乳後にゼロゼロするのは、お乳がのどに残っているせいです。また、のどの組織がまだやわらかいため、息を吸うとき気道がせまくなってゼロゼロすることもありますが、大半は1歳ごろまでに自然に治ります。
先天性耳瘻孔
耳の上部にあいた穴
図「先天性耳瘻孔」
耳の上部に生まれつき直径1~2mm程度の穴があいているのが先天性耳瘻孔(「先天性耳瘻孔」)。穴がふさがることはありませんが、ジクジクしなければ放っておいてもだいじょうぶ。細菌がつき化膿するときは手術することも。
副耳
目立つ場合は手術も
図「副耳」
耳の前に生まれつきあるいぼのようなふくらみは副耳(「耳の形態異常」)です。さわっても痛みはなく、放っておいても問題はありません。外見上気になるようであれば主治医に相談を。手術で切除できます。
首にしこりがある
大半は自然に治ります
首のしこりは、出産時に耳のうしろと鎖骨を結ぶ胸鎖乳突筋が傷ついたもので、このしこりが筋肉を引っぱって頭が傾きます。これが筋性斜頸(「筋性斜頸」)です。ひどくないかぎり手術の必要はありません。大半は、1歳までに自然に治ります。
おへそがジクジク
おむつのあて方に注意
生後1か月くらいまでは、おへそがジクジクすることがあるので、おむつがおへそにあたらないように気をつけます。おへそから出血があったり、赤い肉芽(しこり)が見えるときは、放っておくと治りにくいので、病院で処置を受けましょう。
出べそ
9割は自然に治ります
出べそ(「臍ヘルニア(新生児)」)の約9割は、生後6か月ぐらいまでに自然に治ります。泣くと出べそがふくらみますが、異常ではありません。なお、硬貨で押さえても出べそが治る時期は変わりません。1歳すぎても治らないようなら医師に相談を。
あざがある
健診時に相談を
図「あざがある」
あざの大半は、幼児期になると薄くなり消えていきますが、消えないあざもあります(「あざ(母斑)」)。気になる場合には医師に相談してください。ただし治療するのは、子どもが成長してからが大部分です。
足をカクカクさせる
病気ではありません
眠っているときやなにかの拍子に、赤ちゃんが足をピクピクさせたり、カクカクと動かすことが。これはけいれんではなく、睡眠時の生理的な現象であったり、原始反射の1つで起こるもので、心配ありません。
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