あざ(母斑)(あざ)

 あざは生まれつき、あるいは生後できる皮膚の色や形の異常で、原因はわかっていません。遺伝や妊娠の経過、妊娠中に飲んだ薬などとの因果関係はないと考えられています。
 あざには、青あざ(蒙古斑、太田母斑)、黒あざ(色素性母斑)、茶あざ(扁平母斑、カフェオレ斑)、赤あざ=血管腫(サーモンパッチ、単純性血管腫、いちご状血管腫、海綿状血管腫)などがあります。青あざ、黒あざ、茶あざは、メラニン色素をつくるメラノサイトという細胞が、皮膚の一部に異常に多く集まってできます。
 メラニン色素が皮膚の表面近くにたくさん集まると黒く、真皮の上層に集まると茶色に、さらに深く真皮にたくさん集まると青く見えます。
 一方、赤あざは、皮膚の血管をつくっている細胞が異常にふえることが原因でできます。赤い色は、血管の中の赤血球の色が透けて見えるもので、皮膚に赤い色がついているわけではありません。赤あざには自然に消えるものと、消えないものがあり、早めに治療をはじめたほうがよい場合があります。
 あざの治療は従来、切除して皮膚を縫い縮めたり、植皮術、皮膚けずり術、放射線照射、ドライアイス圧抵法などが行われてきました。
 しかし、最近では傷跡を残さずあざをきれいに治すレーザー光線治療が効果をあげています。これは、特殊な光線をあざに当てて、色素あるいは細胞を破壊する治療法で、それぞれ、あざのできている皮膚の深さやあざの色など、その特徴に合わせて、Qスイッチ・ルビーレーザー、ルビーレーザー、ダイレーザー、パルス色素レーザーなどを選択して治療を行います。治るまでは長期間かかります。専門医と相談して治療を受けるのがよいでしょう。
図「皮膚の構造」

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