子どもの死因、不慮の事故がトップ
子どもの急病や事故は、発育と密接に関連しています。0歳では、先天異常が死因の第1位ですが、1歳から14歳児では、不慮の事故がトップです。
乳幼児の事故では、生後0~4か月ごろは窒息(ふかふかのふとんや添い寝に注意)、5~7か月では転落・転倒(ベッドや家具の角に注意)、7~10か月では誤飲・誤嚥(タバコ、ボタン、硬貨に注意)、10~12か月ではやけど(台所まわりや電気器具に注意)、1歳すぎでは戸外の事故(公園での事故や車道への飛び出しに注意)などとなっています。
子どもが健康で、楽しい生活をするためには、予防はもちろんのこと、事故や病気になったときにあわてないように、応急手当ての知識を身につけておきたいものです。
たまたまその場をとおりかかった主婦が、たった一度の講習会で習った人工呼吸を施して、溺れた子どもの生命を救えたケースもあります。
救命手当てを優先する
子どもの急変に気づいたり、子どもが倒れているのを見たら、まずなによりも、生命を救うための手当てを優先します。

救命手当てとは?
生命を救うための手当てを救命手当てといいます。このうち、呼吸が停止したり、心臓(循環)が止まったり、これに近い状態になったとき、呼吸や循環を補助し、救命するために行われる手当て、処置のことを心肺蘇生法といいます。救命処置にはほかにAED(自動体外式除細動器)を使うこともあります。AEDは1歳未満の乳児には使えません。救命手当て以外の手当てを応急手当てといいます。
この心肺蘇生法は、①つまった気道を開通させる気道の確保(「呼吸の有無を見分ける」)、②呼吸がないときに行う人工呼吸(「人工呼吸を行う」)、③心臓が止まったときに行う心臓マッサージ(「心臓マッサージを行う」)の3つより成り立っています。
倒れてすぐに救命手当てが行われた場合に、その人が助かる可能性は、救命手当てが行われなかった場合よりも、5倍も高いことがわかっています。
大出血の有無を見分ける
大出血しているかどうか確認することも大切です。子どもは、体内の血液の3分の1が失われると、生命が危険になります。出血していれば、すぐに止血の手当てが必要です(「大出血を止める」)。
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