軽度の心疾患(けいどのしんしっかん)

体を休めて、流・早産、胎児機能不全を予防します

母体への影響

 ⇒ 妊娠すると、中期(妊娠5か月〜)以降はだれでも循環血液量がふえます。そのぶん、心臓に負担がかかるようになり、心疾患がある人は循環血液量が急激にふえる妊娠7〜8か月ごろ、心不全を起こしやすくなります。また水分が体にたまりやすく、妊娠高血圧症候群(「妊娠高血圧症候群」)も起こりがちです。

赤ちゃんへの影響

 ⇒ 流・早産、胎児機能不全(胎児仮死)(「胎児機能不全への医学的な対応」)、低出生体重児(「新生児の病気/低出生体重児」)の確率が高くなります。心疾患が先天性の場合は、子どもも先天的な心臓の形態異常(「先天性心疾患(新生児)」)をもつ可能性が高くなります。

日常生活の注意

 ⇒ 睡眠を十分にとり、体を休めます。体重増加とむくみは心臓の負担になるので、医師の指導のもとで体重制限と塩分制限を行います。インフルエンザや腎盂腎炎などの尿路感染症は心不全の誘因になるので、入院が必要になることもあります。急性心不全を起こしたらすぐに入院します。

分娩方法

 ⇒ 妊娠9か月以降は心臓の負担も多少軽くなるので、自然陣痛を待ちます。症例によりますが、一般的に出産予定日の2〜3週間前に入院します。
 原則として経腟分娩を行います。分娩時間を短縮するために、吸引分娩を行うこともあります。母児の状態によって帝王切開になるケースもあります。

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