予防する病気
ロタウイルス感染症(嘔吐と下痢)(「ロタウイルスによる胃腸炎(白色便性下痢症・乳児嘔吐下痢症)」)を予防します。
ロタウイルスは感染力が強く、発熱と激しい嘔吐や下痢を引き起こします。赤ちゃんは脱水症状になりやすいので注意が必要です。重症化すると、脳炎などの合併症が起こることもあります。
ワクチンの種類
ロタウイルスの生ワクチンを飲ませます。
理想の接種年齢
生後2か月から受けられます。
ロタリックス(1価)は2回接種で、1回目は生後6週以降20週までに、2回目は生後10週以降24週までに受けます。
ロタテック(5価)は3回接種で、1回目は生後6週以降24週までに、2回目は生後10週以降28週までに、3回目は生後14週以降32週までに受けます。決められた時期を過ぎると接種することができません。かかってしまうと最初の症状が重く、低月齢ほど重症化しやすいので、早めに接種します。
副反応
下痢・嘔吐がみられることがあります。まれに接種後2週間以内に腸重積症(「腸重積症」)を起こすことがあります。
受けるときの注意
ほかの予防接種より受けられる期間が短いロタウイルス
月齢が上がってからロタウイルスを接種すると、副反応で腸重積症を起こす可能性が高くなるため、どちらのワクチンも、初回接種は生後14週6日までに行うことが推奨されています。
また、ロタウイルスワクチンは生ワクチンのため、接種後4週間は次の予防接種を受けることができません。ほかの予防接種と同時に受けるのがおすすめです。
こんなことが気がかり
なぜ2回接種のワクチンと3回接種のワクチンがあるの?
2回接種の「ロタリックス」は1種類のロタウイルスに、3回接種の「ロタテック」は5種類のロタウイルスに効果があります。接種後の効果はほぼ同じですが、十分な抗体がつく必要回数が異なります。


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