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ロタウイルスによる胃腸炎(白色便性下痢症・乳児嘔吐下痢症)

ロタウイルスによる胃腸炎(白色便性下痢症・乳児嘔吐下痢症)(ろたういるすによるいちょうえん)

どんな病気?


白っぽい色の下痢便を特徴とする急性の病気で、冬から春先にかけて流行します。

症状


突然のはげしい嘔吐ではじまり、発熱をともないます。嘔吐は1~2日続きます。やがて米のとぎ汁のような水様性の白っぽい下痢をするようになります。1日に十数回続くこともあります。熱と嘔吐は1~2日でおさまりますが、下痢は2~3日後に黄色がかった色になり5~7日後にふつうの便にもどります。
 また、ときにけいれんを起こすことがあります。さらに、嘔吐がおさまらないうちにはげしい下痢がはじまるので、脱水症状が急に進行することがあります。尿が濃くなり、唇が乾き、目がくぼみ、ぐったりすることからわかります。
 おなかの皮膚をつまんでみて、皮膚にしわがなく、つまんで離したときに、すぐにもとにもどらない場合は脱水症状が進行しています。

原因


ロタウイルスが原因です。潜伏期間は48時間です。

治療


特効薬はありません。脱水症状を起こしやすいので、少量ずつ水分を補給します。症状が強い場合は、点滴をします。

家庭でのケア


吐きけがなくなったら、食事は少量の薄めのミルクや、水分が多い重湯を与え、ようすをみながらかたさや量をふやします。

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