食中毒の注意(しょくちゅうどくのちゅうい)

家庭での発生率が第2位


 食中毒とは食べ物によって起こる病気のことで、細菌によるものがいちばん問題になります。O‐157による集団食中毒など、学校などで発生するというイメージがありますが、発生件数が高いのは飲食店についで、家庭です。時期は毎年7~10月に集中し、年齢では小・中学生での発生が飛び抜けて高くなっています。
 わが家の衛生を見直してみましょう。

食中毒予防の3原則


 食中毒の予防には、①菌をつけない、②菌をふやさない、③菌を殺す、が有効です。①は手を洗う、調理器具や食材をよく洗う、②はすぐ食べる、短時間でも冷蔵庫で保存する、③は、食材はよく加熱する、調理器具を殺菌するといったことです。
 しかし、O‐157は100個以下の菌数でも発症するといわれ、②の「菌をふやさない」という原則が無効になります。また、黄色ブドウ球菌には耐熱性毒素があるので、③の加熱して「菌を殺す」という原則があてはまりません。このように、予防3原則がかならずしも有効とはいえないので、まず「菌をつけない」よう、手洗いなどを励行することがもっとも大切です。

「きれい」と「清潔」はちがう


 きれいにパックされた食材が無菌とはいえないように、「見た目がととのっている」ことと「清潔」はイコールではありません。同じように、見た目が片づいているキッチンが、かならずしも清潔とはいえないので、食中毒の予防3原則が守られているかどうかをチェックしてみましょう。

冷蔵庫や冷凍庫を過信しない


 暑い時期は、食品をほんの短時間、放置するだけで菌が繁殖することもあるので、常に冷蔵庫で保存するよう気をつけます。ただし、冷蔵庫に入れれば、もう安全というわけではありません。冷蔵庫に何日も置けば、菌が繁殖する可能性はあります。
 また、家庭で冷凍した食品は、市販の冷凍食品より短期間しかもちません。冷蔵庫は万能ではないので、冷蔵・冷凍品もなるべく早く処理するようにしましょう。

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