食中毒のおもな症状とその原因(しょくちゅうどくのおもなしょうじょうとそのげんいん)

ウイルス・細菌によるもの


感染型


ノロウイルス(小型球形ウイルス)


 下痢、腹痛、嘔吐、軽い発熱などをともないます。冬場に多発し、カキやアサリなどの二枚貝が原因。生食は極力避けて、十分に加熱調理を。

サルモネラ菌


 下痢、発熱、嘔吐、腹痛をともないます。卵や食肉に菌が付着していることが多いので、十分に加熱します。イヌ、ネコ、ゴキブリなどが感染源です。

カンピロバクター菌


 急な発熱、強い腹痛、粘液と血液の混じった下痢が起こります。保菌者の便、家畜、イヌ、ネコ、小鳥などのペットも感染源です。

病原性大腸菌


 乳幼児に嘔吐、腹痛、下痢を起こすとして古くから知られている菌です。家畜や種々の食品から感染しますが、加熱すれば防げます。

腸炎ビブリオ菌


 上腹部の痛み、嘔吐、下痢、軽い発熱をともないます。夏に多発し、おもに魚介類から感染します。生の魚介を調理したまな板、包丁はよく洗ってから使いましょう。

毒素型


ブドウ球菌


 吐きけ、嘔吐、強い上腹部痛、下痢があります。化膿した傷などから菌が食品にうつり、高温・多湿で増殖、毒素をだします。この毒素は加熱しても残るので、菌をうつさないことに注意します。

ボツリヌス菌


 嘔吐、下痢、腹痛などと、目の障害、嚥下困難が起こります。くさや・からしレンコンなどの保存や調理が原因となる場合もあります。1歳未満の乳児は、ハチミツが原因にもなるので避けます。

その他、自然毒によるもの


毒キノコ


 晩秋から初冬にかけて、毎年500人前後の人が食中毒を起こしています。成分により、さまざまな症状が起こりますが、命にかかわるものも多いので、野山でかってに食べることは避けます。

フグ


 フグの卵巣や肝臓には毒が含まれています。最初は、唇や舌がしびれ、ついで手足の筋肉がまひし、その後呼吸筋がまひして命が危険にさらされます。素人が調理したものを食べることは厳禁です。

青梅・銀杏


 青梅(季節により銀杏にも)には青酸化合物が含まれ、発生した青酸は、胃腸や脳に重い障害を起こします。さらに、銀杏ではビタミンB[ ⇒ 6]の不足をまねき、けいれんを起こすことがあります。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

今すぐ病院検索&予約
待ち時間なくラクラク受診♪

近くの病院を探す

ベビカム医学辞典
powerd by babycome