食品添加物の種類と表示のしかた
食品添加物とは、食品を製造・加工するときに、品質の改良・保存・向上などのために加えるもののことで、厚生労働大臣が指定した指定添加物463品目、使用実績が認められた既存添加物365品目などがあります(2019年6月現在)。その種類は、たとえば豆腐の凝固剤のように製造・加工に必要なもの、保存性をよくするもの(保存料、酸化防止剤)、品質を向上させるもの(乳化剤、安定剤など)、風味・見た目をよくするもの(着色料、漂白剤、甘味料など)、栄養を強化するものなどがあります。
使用されている食品添加物は、「原材料名」として、原則としてすべて表示されています。ただし「L‐アスコルビン酸ナトリウム」が「ビタミンC」と慣用名で表示されたり、同じような成分が入っているものは、まとめて「調味料」などと表示されることもあります。
食品添加物の安全性について
食品添加物の使用基準は、ラットやマウスなどの動物実験で無害と確認された量(無毒性量)の100分の1を、毎日食べ続けても安全な量(1日摂取許容量)としています。
国が許可している食品添加物は、この基準を満たしているわけですが、それに異議を唱え、独自に危険性のある食品添加物リストを作成している団体もあります。食品に記されている添加物の表示は、含まれる量が多い順にならんでいるので、危険性のあるものが最初のほうに表示されている食品は避けるなど、賢く選ぶ目をもちましょう。
食品添加物の除去のしかた
現代では、食品添加物を摂取せずに生活することは不可能ですが、できるだけ摂取せずに、じょうずに除去するようにくふうしなければなりません。
そのためには、まず食品を買うときに成分表示をよく読み、なるべく添加物の入っていないものや、危険といわれる添加物の入っていないものを選ぶようにします。また、各種の添加物が多い清涼飲料水などは、栄養面からみても子どもにあまり与えたくない食品です。できるだけ飲む量をひかえるようにしましょう。
さらに、調理でできるだけ添加物を除去するようにくふうします。たとえば、ハムやベーコン、かまぼこといった加工品は、そのまま食べるときは10秒くらいサッと湯どおしします。炒めものやスープの具などに使うときは、1分くらい下ゆでしてから使います。これで、かなりの添加物を除去することができます。
また、輸入の柑橘類は表面に防カビ剤が塗ってあるので、皮をむいて食べます。ジャムなどに皮を使用したり、レモンスライスを紅茶などに使うときは、よく洗ってからにしましょう。できれば、皮の使用は避けたほうが安全なので、皮をむいて使うようにするといいでしょう。


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