伝い歩きからあんよへ。「イヤイヤ」で自己表現。

11~12か月のころ(じゅういちからじゅうにかげつのころ)

図「無題」

体と心の発達


★伝い歩きをする


 誕生して1年。このころになると、体重は生まれたときの約3倍、身長は1.5倍くらいになります。大がら、小がら、やせ型、太り型など体型の個人差もはっきりしてきます。足や全身がしっかりしてきて高ばいで移動し、ソファーなどにつかまって立ち上がり、足をふんばって伝い歩きをはじめます。
 両手を支えると歩こうとし、2~3秒なら手を離しても立っていることができます。遅い子でも1歳3か月ころまでに歩けばなんの心配もありません。

★歯は上下に4本ぐらい生える


 歯の生え方は(「乳歯の生え方と特徴」)個人差が大きいのですが、このころにはたいがいの赤ちゃんは、歯が上下に各3~4本ずつぐらい生えているでしょう。1本も生えなくても、まもなく急に生えてきたりするので心配はいりません。

★「バイバイ」「コンニチハ」を


 言葉がかなりわかるようになって、「だめよ!」というと、だしかけた手を引っ込め、「バイバイ」というと手をふり、「コンニチハ」で頭をこっくりしたりもします。
 絵本を見せて「ブーブーはどれ?」と聞くと指で示し、「ママ」「パパ」「マンマ」など、簡単な言葉を話すことができる子もいます。気に入らないものに対しては首を横にふって「イヤイヤ」をし、自分の意思をしぐさで表現するなど、体も心も成長してきていることが実感できます。

日常のケア


★ひとりで食べる練習を


 離乳食(「母乳・離乳食の与え方」)は大人といっしょに1日3回食べます。大人と同じものを食べるのはむりで、やわらかく調理して1cm角ぐらいに切ってやります。
 つかみ食べがはじまります。手やテーブル、いすのまわりが汚れますが、ひとりで食べるトレーニングと考えて大目にみてやり、自分で食べる意欲を育てましょう。まわりにシートを敷くと、あとしまつがらくです。ミルクや果汁などをコップで飲む練習もします。

★テレビはお母さんといっしょに


 テレビやビデオは、子どもの興味を強く引きつけます。子どもの相手をテレビにまかせっきりにするのではなく、大人もいっしょに見るなら、心配いりません。「ほら、どんぐりやまのたぬきさんよ」などと声をかけ、いっしょに歌って手遊びをしましょう。おもちゃなどで遊んでいるときや、食事の時間はテレビを消し、視聴時間は1日1時間以下におさえましょう。

★指しゃぶりは気にしないで


 3か月ごろからはじまった指しゃぶりが、まだ続いていることがあります。歯ならびが悪くなるのではと、お母さんは気になりますが、たいくつなときや心に不安があるときなど、自分を安心させるために指をしゃぶっていることがあります。むりにやめさせる必要はありません。2~3歳までの指しゃぶりが原因で歯ならびが悪くなることはないといわれています。

★トイレのしつけはあせらずに


 まわりにおむつのとれたお友だちがいると、トイレトレーニングをあせりたくなることでしょう。
 でもこのころはおしっこをコントロールするための神経系の発達が未熟です。神経が育ち、排泄のしくみがととのうのは2歳ごろです。
 じょうずに歩けるようになり、意味のある言葉が話せるようになったら、「チーでるの?」と誘って、おまるにすわらせてみましょう。スタート時期はあたたかい季節を選ぶことも必要です。

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