超音波で調べる(ちょうおんぱでしらべる)

図「超音波検査(エコー)」

どんな検査?


超音波の反射波を用い、頭部、胸部、腹部の体内の構造をモニター画面に写し出して観察します。X線を使わないので無害なうえ、簡単なのでくり返し行うことができ、外来で行う一般的な検査となっています。腹部エコー、心エコーなどともいいます。
 臓器の形態異常、病変の有無や位置などがわかります。

検査のしかた


必要な部位にゼリーを塗り、プローブ(超音波発信器)をあてて動かします。腹部の場合は、尿をある程度ためておく必要があるので、検査の前に排尿しないようにします。乳児は鎮静剤で眠らせることもあります。

検査でわかること


①頭部の疾患

 ふつう頭部の超音波検査は行いませんが、新生児は大泉門が開いているため、そこから内部がみられるので、新生児にかぎって行います。頭蓋内の出血の有無や水頭症がわかります。

②心疾患

 心臓をみる場合は心エコーといい、情報が得やすいので、心臓病が疑われたらまず行います。先天性心疾患や心外膜炎、心筋疾患がわかります。川崎病の場合、冠動脈瘤の発生をみるため、定期的に検査を行います。

③腹部の疾患

 水腎症や尿路結石などがわかります。そのほか、消化管や、肝臓、胆のう、脾臓の形態異常や疾患がわかります。虫垂炎の診断にも役立ちます。
 乳児の場合は、幽門筋が厚ければ幽門狭窄症が、腸が二重構造になっていれば腸重積症がわかります。腹部がふくらんでいる場合、触診だけで不十分だと判断されれば、腫瘍を疑って調べることもあります。

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