便を調べる(べんをしらべる)

どんな検査?


便の形、色、におい、血液の混入、細菌などを調べることで消化管の異常を見つけたり、疑われる病気の原因をさぐったりします。

検査のしかた


病院でもらった容器に家で便をとっていく場合と、病院で浣腸してとる場合があります。また、肛門から綿棒でとる方法(肛門採便)もあります。
 子どもの便に異常を感じたら、おむつごと持っていくか、小さい密閉容器にとって持っていきます。トマトを食べたあとの便や、薬による赤い着色を血便と思ってしまうこともあります。

検査でわかること


①菌やウイルスの種類の特定

 下痢がひどく、腸炎が疑われる場合に、細菌培養検査やウイルス検査を行います。鶏卵や食肉につくサルモネラ菌、鶏肉につくカンピロバクター、そしてO‐157などの病原性大腸菌などによる細菌性腸炎、またはロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルス性腸炎の判別がつきます。

②血便の有無

 便に血液が混じっていると、消化管の出血が疑われます。腸重積症の場合は、肉眼で判断できるほどの鮮血(イチゴジャムのような血)がでます。肛門の傷や細菌性腸炎でも鮮血がみられます。ほかに胃・十二指腸潰瘍やメッケル憩室などが疑われます。どこで出血しているかを特定するには、さらにX線検査や内視鏡検査が必要になります。

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