思春期早発症(ししゅんきそうはつしょう)

どんな病気?


性ホルモンが早期から分泌され、二次性徴が男児で9~10歳未満、女児で7~9歳未満に現れます。

症状


男児は精巣やペニスの発育が9歳未満、陰毛は10歳未満で生えはじめます。女児は乳房の発育が7歳未満、初潮が9歳未満ではじまるなどします。
 治療しないと女性ホルモンが骨を成長させて成熟が早くなり、早期に成長が止まって最終身長が低くなります。

原因


下垂体から性腺刺激ホルモンが過剰に分泌されて起こる中枢性と、末端の性ホルモン分泌に異常がある末梢性とに大別できます。中枢性の場合、ほとんどは原因不明ですが、脳腫瘍が原因の場合もあり、とくに男児はその確率が高くなります。末梢性の原因には、卵巣や精巣の腫瘍などの異常のほか、ホルモン剤の服用や誤用、副腎性アンドロゲンの過剰分泌(「先天性副腎皮質過形成症(21水酸化酵素欠損症)」)などがあります。

検査と診断


血中、尿中の性ホルモンの量と、性腺刺激ホルモンの出方を調べます。また左手のX線写真で骨年齢を、頭部MRI検査で脳腫瘍(「脳腫瘍」)の有無を調べます。この病気の場合、骨年齢は実年齢より高くなります。

治療


中枢性の場合は、性腺刺激ホルモンの分泌をおさえる薬を4週間に1回皮下注射するのが一般的です。治療は二次性徴が現れてもいい年齢まで続けます。脳腫瘍は手術で切除します。
 末梢性の場合は、先天性副腎皮質過形成症なら、その治療をするなど、原因になっているものを取り除きます。

家庭でのケア


一時的なホルモンのアンバランスで起こることを説明し、性的早熟を本人が心配しないようにします。

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