どんな病気?
胃の出口である幽門部の筋肉が厚くなり、内腔がせまくなって、乳汁がとおりにくく、よく吐く病気です。症状
ミルクをよく飲み、順調に体重がふえていた乳児が、生後2〜4週ごろからミルクを吐くようになります。
最初は1日に1〜2回、飲んだミルクが口の中にあふれる(溢乳)ようにみえていたのが、しだいに回数がふえ、やがて飲んでまもなく、鼻や口から噴水のように吐くようになります。
吐いたあとはケロッとしており、おなかがすくのでミルクをほしがりますが、与えると、また吐きます。
嘔吐が進行するにつれて、排便が減ります。
体重はふえず、ときには減少し、脱水症状を起こして、栄養障害がみられるようになります。
原因
生後しばらくから幽門部の輪状筋層が肥厚してきますが、その原因はよくわかっていません。5対1で男児に多くみられます。
治療
超音波で幽門部を観察することにより診断されます。
ひんぱんな嘔吐によって、脱水症状や電解質異常をきたすので、輸液を行い、幽門部を切開するラムステット手術が行われます(「電解質」)。
約1週間で退院できます。

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