お部屋別に安全チェック!

居室

居室や子ども部屋、寝室などに共通する事故

異物誤飲等の原因器物の年齢層・程度別搬送人員(家庭内における不慮の救急事故平成16年中)

居室や子ども部屋、寝室などに共通する事故の第1に、床での転倒事故が、子どもやお年寄りを中心に目立ちます。このような事故のほとんどは、親や子どもの不注意によるものですが、設計上の配慮があれば事故も防げ、もっと住みやすくなる可能性があります。また、第2に居室にはいろいろな設備や家具などが備えられていて、これによる事故も多発しています。安全性を考慮した新しい設備機器の導入や工夫で、もっと快適で安全に過ごせます。

居室での事故で重要なものに、誤飲・誤食があります。中毒110番の相談では、5歳以下の乳幼児によるタバコや医薬品、化粧品などの誤飲が目立ちます。これらはいずれもふだん居室にあるものです。小さな子どもにとっては、手の届く範囲にある物すべてが誤飲の対象ですので、気をつけたいものです。

CASE1 床や天井

アドバイス

歩行器や子ども用自動車は、すべる床や段差がある所では転倒の可能性が大きいものです。目を離さないで。また、おもちゃや遊具はSTマークなどのついた安全なものを選びましょう。

ちょっとした段差や平らな所での転倒でも、大きな事故になることがあります。よく、こぶができたら、大泣きしたら大丈夫といいますが、これだけでは判断できません。頭やからだを強く打った場合や、転んだ後、いつもと様子が違うような場合も、医者に相談をしましょう。

床や天井

同じフローリングでもV溝をきったものの方がすべりにくいといえます。できれば同時にすべり止めワックスも使用しておきたいものです。ただし、ワックスの適合表示には十分注意してください。また、フローリングよりじゅうたんを敷いた方がすべりにくくなるといえます。

CASE2 冷暖房器具

アドバイス

扇風機は風が直接赤ちゃんにあたらないように、壁にいったんあてて、間接的に風がくるように配慮します。ストーブの上などには、やかんや鍋は置かないこと。ストーブにはガードをつけたり、触れてもやけどしないタイプの暖房器具やエアコンにかえてあげましょう。

カイロやホットカーペットなど、体温より少し高いくらいの温度でも、長時間接していると低温やけどが起こります。ひどくなって手術が必要な場合もあります。いずれにしても、やけどをした場合はまず水道水で冷やし、必要な場合は医師に受診しましょう。

冷暖房器具

床置き型の冷暖房器具ではなく、あらかじめ建設時にエアコンをビルトインしておくことをおすすめします。新築の際につけておくと融資の対象になるのでお得です。なお、室外機による事故にも注意をしましょう。

CASE3 掃除機やアイロン

アドバイス

掃除機でもアイロンでも出しっぱなしにしないで、使い終わったら整頓を心がけます。使うときは子どもが注意できるように、「今からお掃除するね」ときちんと伝えましょう。

掃除機やアイロン

掃除機の空気を吸ってむせたからすぐ喘息になるというわけではありませんが、衛生上からも気をつけましょう。ダニの問題と合わせて、クリーンで安全な機種を選ぶことも大切です。

セントラルクリーナー

セントラルクリーナーにすると、吸気を直接室外に排気するので、掃除機をかけて、室内空気を汚すということがありません。また、できれば掃除機やアイロンなどを収納しておくためにも、機器専用のコーナーや家事室の検討をおすすめします。

CASE4 ベビーベッドや家具など

アドバイス

安全グッズ

ベビーベッドから離れるときは柵を必ず閉めましょう。赤ちゃんの側にはパウダーやタオルなど、かぶる恐れのあるものを置かないように。家具は倒れないように止め具をしましょう。引き出しや机の角、コンセントなどには安全グッズの利用もおすすめです。

ベビーベッドやサークルなどはSマークやSGマークのついているものを。うつぶせ寝などでも窒息の心配がないように、ベッドや寝具に配慮しましょう。

システムクロゼット

システムクロゼットにすると、機能的にすっきり収納できるので、置き家具のない部屋ができます。また、ビルトイン家具にすると、家具が倒れてくる心配がありません。子どものいたずらだけでなく、地震など災害時の安全性も高められます。

CASE5 誤飲・誤食

アドバイス

薬やタバコ、化粧品などは子どもの手の届かない所へ。鉢植えも土の部分に網をかけたり、吊して手の届かない所に置きましょう。

誤飲・誤食

誤飲・誤食事故のほとんどが、床から1m以内の低い所に危険物を置いたときに起こっています。物を畳の上や低い所に置く習慣がありますので見直したいものです。特にタバコの事故は最も多く、休日の朝に増える相談です。タバコで問題になるのは吸殻が水やジュース類に浸されたものの誤飲。ニコチンそのものですから、すぐに体内に吸収されて危険です。ジュースの缶などを灰皿代わりに使うのはやめましょう。薬の誤飲も多いものです。お菓子の容器などに薬の詰め替えをしないこと。容器の蓋はしっかりしめます。アメリカでは子どもが簡単に開けられない蓋が使用されています。また、普段から誤飲・誤食の処置を知っておきましょう。事故が起きたら中毒センターやメーカーに電話確認。心配なときは飲んだものを持って医師に受診しましょう。

誤飲や誤食を防ぐためには、なによりも収納スペースをしっかり確保して、危険なものはきちんと収納保管することです。

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