お部屋別に安全チェック!

キッチン

刃物やレンジや鍋・・・キッチンではやけどに注意

子どもの事故の発生場所をみると、和室や洋間、いわゆる居室が最も多くなっています。キッチンは危険な場所であるにもかかわらず、意外と事故が起きにくいようです。包丁やガスレンジのように明らかに危険だとわかるものが多く、親が注意するのかもしれません。

やけどの原因になった10商品(家庭内における不慮の救急事故平成16年中)

キッチンで起きる事故には、水ですべりやすくなった床での転倒や刃物などによる事故などもありますが、やけどによる事故が目立っています。東京都緊急部緊急管理課が発行する「家庭内における不慮の緊急事故平成16年中」の報告によると、0~5歳児のやけどの原因になった10商品も、やかん、ポット、鍋、てんぷら油などキッチンまわりの器具や、お茶・コーヒー類、みそ汁・スープ、めん類など食べ物が上位に入っています。やけどの大部分は大人が注意することで防げます。

CASE1 流し・レンジまわり

アドバイス

キッチンには、なるべく入れないようにフェンスやガードをしましょう。おんぶや抱っこしながら、火を扱うことは危険です。危ないものや火を使うときは、危険なことを子どもに説明しながら作業をし、換気扇は必ずまわしましょう。レンジの上の鍋の柄は後方に向ける、包丁などの調理器具は出しっぱなしにしない、床に水がこぼれたらすぐ拭くなどの配慮も大切です。食器棚や流しの戸が簡単に開かないように、安全グッズを利用するのもよいでしょう。

流しやレンジのまわりはしゃがんで子どもの目の高さで再点検をしましょう。やけどをした場合は、すぐ流水で20分以上は冷やします。一見たいしたことがなさそうでも、対処によっては治りが遅かったり、跡が残ることがあります。十分に冷やしながら医者に受診しましょう。

システムキッチンなどは機能とともに安全についても工夫されています。たとえば、

シングルレバー水栓

(1)

シングルレバー水栓は温度調節しながら片手でも簡単に操作できます。

足元暖房

(2)

足元暖房は遠赤外線ヒーターが温風を吹き出し、冷えやすい足元をすばやく温めます。巾木にビルトインできるのでストーブを置く必要がありません。また、意外とキッチンまわりのコンセントは少ないものです。ミキサーや掃除機などを使うときに長いコードをはわせたりすると危険です。

バックガードや巾木

(3)

バックガードや巾木などキッチンまわりにもコンセントを作りましょう。

キャビネット内にコンセント

(4)

キャビネット内にコンセントがあれば、電化製品をスライド棚で引き出して使えます。

CASE2 テーブルまわり

アドバイス

コンセントカバー

テーブルクロスは、かけない方が安心です。食事は1人分をひと盆に用意したり、ブランチボックスなどにひとまとめにして、食器や食べ物は速やかに出し入れしましょう。ポットのコードなども幼児の手の届かない所に引いておきます。マグネット式のポットやノンホースのガスコンロならば、ひっかける事故の心配もありません。差し込みにくい「扉付きコンセント」やコンセントカバーなどの安全グッズの利用もおすすめします。

ハイチェアでの事故も多いものです。椅子は安定のよいものを選びましょう。小さい子どもにはテーブルにはめ込み式の椅子もあります。椅子の上に立ち上がって落ちることも多いので、安全ベルトをいつもしっかりとしめましょう。ガタンガタンいわせるのもきびしく禁止するなど、安全教育も徹底しましょう。高い椅子で転倒した場合、大きな事故になる可能性がありますので、特に注意をしましょう。

テーブルまわりやリビング

調理中や準備中には、子どもはキッチンよりも、テーブルまわりやリビングで待っていてもらったほうが安心です。お母さんの顔がみえたり、ことばかけがあれば、子どもはおちついていられます。対面式のキッチンならば、お母さんも子どもの様子が見えますし、子どもとコミュニケーションもとりやすいものです。安全設計の「扉付きコンセント」は2つの穴に同時に差し込まないと扉が開かない設計になっていますので、子どものいたずらによる感電事故の防止になります。

CASE3 誤飲・誤食

アドバイス

食器用洗剤や洗浄剤は、手の届かないところへ置きましょう。食品の乾燥剤やビニールの小袋などを口に入れる事故もあります。勝手に取り出さないように整理整頓をしましょう。危険なものにはマークをつけて触れさせないように。冷蔵庫は自由に開け閉めしないように。安全の工夫やしつけも大切です。

赤ちゃんはなんでも口にもっていきます。行動範囲の中に誤飲や誤食されるようなものを置かないこと。特に漂白剤や強アルカリ洗浄剤は要注意。しっかり管理しましょう。吐かせたほうがよいものと吐かせてはいけないものがありますので普段から誤飲・誤食の処置を知っておくことも大事です。飲んだ疑いのあるときは中毒センターやメーカーに電話確認を。必要なときは飲んだものをもって医師に相談をしましょう。

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